見出し画像

落車。その時に。その前に。

先日、久々に巻き込まれ落車で怪我をした。
遠征先で荷物を軽くしようとファーストエイドキットを持って行っておらず後悔。
意外とこのような情報は出ていないようなので、自分の場合を公開する。

なお、医者に処置して貰ったり相談したりしてここにたどり着いているが、自分は医療関係者でもなんでもないので、参考までにということでよろしくお願いします。

落車!その時すぐ対応できますか?

マウンテンバイクやロードバイクで遊ぶというのは、落車と隣り合わせ。
出来るだけ回避しようとしていても、不可抗力やちょっとしたミスはある。
また、自分が落車しなくても同行者が落車して怪我するかもしれない。

そのとき、すぐに対応できるだろうか。

自分は自転車お出かけセットの中には怪我の応急処置ができる一式を揃えてある。
出先でも車まで帰着すれば、多少の怪我ならそれなりの処置が出来るようにしている。

怪我はとにかく初期の手当が予後を決める
これを読んだみんなもこのレベルで対応できるようにして欲しいと思っている。

初期に適切に処置できれば、この程度はすぐ治る

僕のファーストエイドキット

市販のファーストエイドキットも便利なのだが、自転車の怪我には適していないことが多い。
何度か自分も怪我をして、チームの怪我人の処置をしてきて、これだけあればまずは何とかなる、という一式は以下の通り。

ズイコウのヘモパッド
ダイソーのフィルム付き傷パッドL/M
絆創膏/ハイドロ絆創膏各サイズ
ミニハサミ
ワセリン(ベビーワセリンリップ)
テーピングテープ、キネシオテープ
ウェットティッシュ
薄い手袋
食塩
ペットボトルキャップ

ジップロックLにこれらを入れていつでも持っていく

止血を要する怪我の場合

打ち付けたり、切ったりで出血がある場合、処置には手袋をするほうがいい。
まずは生理食塩水を作って(なければ真水で仕方ない)、よく洗う。
生食は2Lペットに18g(650ボトルに6g弱-写真の1/3-)を溶かせば作れる。100均の飲み口ボトルキャップなら流量が調節しやすく洗い流しやすい。

そして、ズイコウパッドを適度な大きさにカットして、患部にギュッと押し付けて血を止める。
ある程度止まったらパッドを張り替えてテーピングでやや強めに固定する。

なお、そのレベルの傷ならば、必ず緊急で外科を受診するようにしたい。

切り傷の止血から擦過傷の保護まで万能にして最強。
生食だと本当に沁みなくてしっかり洗える

擦過傷の応急処置&その後の処置

擦過傷の処置は清潔にして保護する、そして乾かさない、に尽きる。
そのため、はじめにどれだけよく洗えたかが予後を大きく分けることになる。
できるだけ多量の生食とウェットティッシュでゴシゴシと洗う
砂粒を落とす、泥を落とす。

綺麗になったら、ズイコウパッドか傷パッドにワセリンを薄く塗って貼る。
ズイコウパッドは可動部でなければテーピングで、動くところはキネシオテープで。
ダイソーの傷パッドは優れものでフィルムがあるが、これもワセリンを薄く塗るとより乾燥せず張り付かない。

なお、ワセリンは必ずパッド側に塗る、傷口にワセリンリップの口をつけないようにする(汚染を防ぐ)。

怪我して直ぐは12時間以内に患部は洗浄して張り替え、ある程度治って来たら24時間で洗浄&張り替えるようにしているが、個人差や季節にも依るだろう。

ハイドロ系のパッチやシートは優れものだが、初期の応急処置では浸出液の吸収が間に合わないことも多く、ワセリン×パッドに対する大きな優位性もないので、自分は治ってきてから使っている。

ローコストでばんばん張り替えられる。
ワセリンで乾燥を防ぐと治癒が早い

化膿止め軟膏について

ここにも入っていないように、個人的には出来るだけ使わないようにしている。
細菌感染は治癒を遅らせる最大の要因なので、化膿止め軟膏はその点では有効である。
しかし、自然治癒を遅らせるという説があり、必須ではないため基本的には使っていない。

しかし、水路や田んぼのような細菌ウヨウヨなところに突っ込んで傷を負った場合は、化膿止め(ゲンタシンなんかを処方してもらう)とフロモックス等(これも処方してもらう)を併用したほうがいいと考えている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?