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サンフレッチェ広島は"荒い"のか?

はじめに

アルビレックス新潟戦後、SNSにてある投稿がされました。現在はアカウントも投稿も削除済み。
内容は「京都サンガに似たサンフレッチェ広島のサッカーはファールを厭わないプレー」と評しており、様々な方から批判に遭っていました。
スポンサーの方がこの言い方だとそりゃ炎上するわって内容でした。言い返すだけ同じ土俵に立つようで嫌ですが、言われっぱなしはもっと嫌なので数字で反論していきたいと思います。
※過度な誹謗中傷も見受けられるためアカウントなどの詳細は控えておきます。

サッカーにおける"荒い"とは

まず言葉の定義からしたいと思います。投稿にもありますようにファール数が多いと荒いという印象を受けやすいかと思いますのでここではファール数、イエローカード枚数、レッドカード枚数について検証。あとはフェアプレー賞受賞の基準となる反則ポイントも見ていきます。(おまけに京都サンガもご紹介)

カード枚数

アルビレックス新潟は昨シーズンにJ1で戦っているので昨シーズンと今シーズンのデータで比較しようと思います。

2023昨シーズン
京都サンガ:イエロー46枚 レッド3枚
アルビレックス新潟:イエロー41枚 レッド2枚
サンフレッチェ広島:イエロー44枚 レッド0枚

2024今シーズン
京都サンガ:イエロー19枚 レッド1枚
アルビレックス新潟:イエロー16枚 レッド1枚
サンフレッチェ広島:イエロー10枚 レッド0枚

反則ポイント

Jリーグ公式サイトに反則ポイントについて記載があるのでご確認ください。点数が低いほどフェアプレーという認識で大丈夫かと思います。

2023年
京都サンガ:62ポイント(9位)
アルビレックス新潟:29ポイント(3位)
サンフレッチェ広島:42ポイント(6位)

2024年(12節終了時点)
京都サンガ:21ポイント(11位)
アルビレックス新潟:18ポイント(10位)
サンフレッチェ広島:−10ポイント(1位)

いかがでしょう。昨シーズンは確かにアルビレックス新潟は3位となっていますが、広島はもちろん名指しで批判されるほど京都サンガも"荒い"というわけではなさそうです。今シーズンに至っては広島はフェアですし、新潟も京都も大差ないように思います。
京都や広島より、2023年FC東京反則ポイント114の方がよっぽど荒いと思います。

なぜ投稿者はサンフレを荒いと評したのか

ここで謎が残ります。なぜ投稿者はサンフレッチェ広島、京都サンガ(これは本当に何で?)を名指してファールを厭わないプレーをするチームと評したのでしょう。
データで見ても特に他のチームと比べファールが多いというわけではなさそうです。
ここであることに気づきます。新潟のサポーターがサンフレの試合や京都サンガの試合を見る時っていつでしょう?当然ですが、自チームとの試合の時ですよね。よほどのサッカー好きじゃなければ自チーム以外の試合は見ないんじゃないでしょうか。
つまり比較すべきはそれぞれアルビレックス新潟との試合のデータです!(思いついた時は頭の中でコナンのBGMが流れた)
なので早速ファール数、カードの枚数を比較してみます。

サンフレッチェ広島VSアルビレックス新潟

2023年
2月26日第2節(広島ホーム)
広島:ファウル数15 イエロー1枚
新潟:ファウル数16 イエロー3枚

7月1日第19節(新潟ホーム)
広島:ファウル数12 イエロー2枚
新潟:ファウル数5   イエロー0枚

ここで確信に変わりましたね。多分、ホーム戦みた結果でこの人は話をしてるなと。昨シーズンの新潟ホーム戦に関してはファウル数、イエローの枚数いずれも新潟を多く上回っており、確かに"荒い"と言えそうです。
推測ですが、このホーム戦に現地観戦してたのではないでしょうか。それなら名指しで荒いという批判も納得できます。

京都サンガVSアルビレックス新潟

2023年
6月11日17節(新潟ホーム)
新潟:ファウル数9 イエロー2枚
京都:ファウル数18 イエロー1枚

10月28日31節(京都ホーム)
新潟:ファウル数7 イエロー1枚
京都:ファウル数15 イエロー2枚

マジで予想通りでは?昨シーズンについてはホーム、アウェイいずれも京都のファウル数は新潟の倍となっており、ファウルを厭わないプレーと感じても仕方ない気がします。これだけ名指しで言われるならJ2で一緒だった2021年シーズンももしかしてと思ったんですが、ファウル数のデータが見つけられませんでした。
イエローの数はわかったのでご紹介しておきます。
新潟:2節合計4枚(アウェイのみで4枚)
京都:2節合計7枚(ホーム4枚アウェイ3枚)

真相

投稿者は新潟サポーターであるため、新潟との試合を基本的に観戦/視聴することになります。
その中で恐らくファウル数が多い(=荒い)とイメージのついた京都サンガ、サンフレッチェ広島について名指しでツイートをする。
するとどうでしょうサンフレッチェ広島のサポーターからする自チームのイメージについては反則ポイント−10ポイント(もしくは23シーズンの42ポイント)のため、反発を受けることになった。
これが炎上の経緯かと思います。

自戒を込めて
サポーターという特性上、どうしても主観的になってしまう部分があるかと思うので一度客観的な立場になって考えることが重要かと思います。
愛するクラブに迷惑をかけないためにも。

(さくらます)


おまけ
2023年の反則ポイントワーストのFC東京と新潟の試合をみてみました。

2023年
11月11日32節(新潟ホーム)
新潟:ファウル数8 イエロー2枚
東京:ファウル数11 イエロー2枚

2023年
4月29日10節(東京ホーム)
新潟:ファウル数12 イエロー3枚
京都:ファウル数6 イエロー1枚

FC東京を挙げなかったのはやはり新潟との試合で別にファウル数が多いわけではないからだと思われますね。
客観性大事!以上!




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