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人見知りダンスサークル

昨日飲み会があり書きそびれてしまった。
日記はできればシラフで書こうと思っている。

毎日投稿がついに途切れてしまったが、無理せずやっていきたい。

同期と飲んだ。物静かな7人の同期達と。

社会人になって2度目の金曜日は、水田が同期達と親交を深めるために開いてくれた飲み会に参加した。

お酒が入ると色々わかることがある。

同期の古田は自己紹介で、東京の有名私立大学のダンス部と言っていた。その大学は誰が見ても間違いなくウェイ系だ。

しかし、どう見ても人見知りでおとなしい女の子だった。2週間の研修を見ていても、人前に立って話すタイプでは決してない。

同期に話しかけられても、愛想笑いのみで場を乗り切る。顔は特徴的で一部の男子から支持を集めていそうだ。
そのため、同期からはいつも「ふるちゃん大丈夫??」と子供扱いされていた。

夜な夜な新宿に踊りにくるダンスサークルを4年間していたイメージが全く持てない。不思議な子だ。

しかし、昨日初めて彼女の中のダンスサークルが顔を出した。

居酒屋に着くと、男子達がジャケットを掛け始める。

「ジャケットかけるよ。」

右手にハンガーを持ち、同期の女の子達に声をかける。こういうところを女子はやたらと見る。審査員席からだ。滲み出す女経験。どれだけ、下心を感じず、スマートな言行動をできるか。JYパークさながらだ。

男子はデートじゃなくても空間に女子が1人でもいれば気を遣わなくてはならない。しない奴はクズか童貞扱いだ。恒例の"ジャケットの儀式"で久々に彼女以外と飲み会に来たことを思い出した。

飲み物を注文し、カタコトの店員が生ビールを8つ持ってきた。

「それじゃあ乾杯するねえ〜」この飲み会を開いてくれた水田が言った。その時

「ちょっと待って!」

古田だ。今までおとなしかった古田がジョッキを持った反対の手でスマホを構えていた。カメラは全員がジョッキをぶつける座標を指している。

「ギャルすぎるやろ笑」

水田がすかさず返すと、みんなは笑い、古田は照れくさそうにスマホをしまいかけた。初めて見たダンスサークルっぽい一面だった。

「でもなんか残しておきたくて。」古田はそういうと再びカメラを構えた。なんだかみんなは嬉しくなり、初めての同期飲み会がスタートした。

物静かだった男子サイドにもたくさん話を振り、なんとかプライベート話を引きずり出すことに成功した。

最後は路線もありバラバラだったが、私が「みんな、会社すぐ辞めんなよ」と冗談ぽく言うと

「そういう奴がすぐ辞めんねん!」

水田が言ってくれたおかげで、臭くならずに済んだ。ありがとう水田。

しかし、真剣な話、仲間に恵まれていることはわかったが、この会社を続けるかどうかは自分でもわからない。

一年後この仲間がいるとは限らない。もしかしたら自分も。そういう関係性も"社会人"なのか。

そう思うと初めて仲良くなったのに寂しいような、悲しいような気持ちにもなってきた。

感情がわけわからなくなった日だった。多分楽しい日。

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