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2024.5.2 住宅空調設計講座第5回

本日は、住宅空調設計講座の第5回でした。

講義は愛知県豊橋市にある建築屋Katei(朝倉建築)さんの自宅で行われましたが、スケジュールの都合上Zoomでの参加となりました。

住まいの空調設計するうえで、負荷(内部発熱や日射取得による熱負荷)を
しっかりと拾い出し、計算する事を学びました。
冬場ですと家電や人体からからでる内部発熱は有利側となりますが、
これからの季節の夏場には不利側に働きますので、しっかりと計算する必要があります。

熱交換型換気設備(第一種換気設備)に関しても、
熱交換型換気設備を採用すると省エネになるかというと、そうでは無く
場合によっては省エネ効果がない事がわかりました。

熱交換型換気設備が有利にならない場合としては、
・そもそもの家の断熱性能が低い。
・暖房していない部屋(温度が低い部屋がある)などがあげられます。

熱交換型換気設備の熱交換率もメーカー公表の数字をそのまま計算に利用するのではなく、調理時に稼働するレンジフードや玄関の開閉による影響なども加味し計算する必要があります。

休み時間に弊社の実物件の負荷計算をして、
もとめた値と設置したエアコン能力(暖房能力、冷房能力)を比較してみました。
結果としてはエアコン能力には余裕があり、外気温がマイナスになる状況でもエアコン1台運転させると室温が22℃をキープできる事がわかりました。(間取り等によっては、2台運転した方が室温が安定する場合もあります。)

最後には自宅を利用させていただいているということもあり、
実際の換気設備の運転状況やエアコンの運転状況などを実測しながらの講義を受けることができ、実測の方法や改善の提案などが勉強になりました。

会津の気候は夏は暑く冬は寒く厳しいものがありますが、
しっかりとした根拠により空調を設計する事で、快適にすごしていただけると考えております。そのためにもしっかりと学び、実践していきたいと思います。


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