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グローバル組織におけるビジネスマナー:Stay Positive

Happy Weekend! 

これはもしかして私の所属する会社や組織に見られる傾向かも知れないのですが、(USベースのグローバルTech Companyにて約6年在籍中)特にUSやオーストラリア、シンガポール等のWestern 色の濃い同僚たちは皆揃ってかなりポジティブです。

同社在籍6年目よりオーストラリア支社に赴任し、完全にWestern文化な職場に身を置くことになってから、この”ポジティブさ”はビジネスコミュニケーションにおいて、英語能力以上に重要な要素でははないかと実感しています。

言うなれば、"ポジティブな態度の方がネガティブよりは良いよね。" といった個々の性格の違いで片付けられるようなものではなく日本におけるビジネス上コミュニケーションは敬語使うのがマナー。と匹敵するレベル感での認識です。

例えばオーストラリアの同僚は、金曜日ならメールの出だしが"Happy Friday!" で始まることはよくあるのですが、実は月曜なら"Happy Monday!"、水曜なら "Happy Wednesday !" 木曜なら、"Happy almost Weekend!" 等、毎日がHappyだったり 笑

また私のチームでは週次定例時に、本題に入る前に”ポジティブOnly”な近況報告をシェアし合う。というルールがあります。毎週、特別な週末を送っているわけでもないので粒度は様々。今日は天気が良いなぁ〜。(←特に何もないとき)ランチ美味しかった〜。みたいなものから、家族で海外旅行に行った。等。

日本にいた時は、オフィシャルな場でも愚痴的な発言が見られることもありましたが、今の環境ではそれが例えチーム内でのカジュアルな会話だとしても、そういう発言はタブー視されている感があり、上司や他の同僚に対する"愚痴的な"発言はもっての他、万が一、ネガティブな発言でもしようものなら、間髪入れずに’論理的な’ポジティブ返しをされます。笑 

とは言いつつ人間なので、仕事がピークの時やトラブルに面している時、プライベートで大変な事があったりしたら、 ”いつもポジティブに”いられない時もあります。本心はそれで良いと思います。ただビジネスシーンにおいては、”マナーとしてのポジティブ”、言うなればビジネス上での表面的なポジティブ、ビジネスポジティブが求められているように感じます。

正直、このポジティブを強制されている感が逆に辛くなる時もありますが。

前置きが長くなりましたが、なぜ、こんなにポジティブが重要視されているのかを以下、5つの観点で考察しました。

1.プロフェッショナルという意識。自分は仕事においてプロフェッショナルであるため、個人の感情には流されるべきではない。与えられているタスクやロールをプロフェッショナルに全うするのが当たり前だという意識がある。

2.ディスカッション文化である。ディスカッションはオープンであり、時には論理武装したもの同士の激しい戦いになることも多々あります。妥協のない主張を伝え合い、建設的に合意形成して、次に進む。ただ、それはあくまで仕事上の議論であり、個人的な感情によるものではないとの線引きをするため。

3.個々のパフォーマンスと生産性の重要視 こちらの人は相手もしくは自分の失敗に対して割と寛容に見えます。もちろん、何度も同じミスをする人はIdiot扱いされ、そのうち相手にされなくなりますが、失敗から学び、それを糧により良い結果を導ければ、それでいい。みたいな雰囲気が浸透しています。

日本にいた時、大人数の人たちが入っているメールやグループチャットで、たまに重箱の隅を突くような質問がされたり、特定の個人に対して鋭い指摘をしたり、穏やかではない”公開処刑”的なシーンを見たことがありました。こちらでは、もし誰かが間違っていた場合、本人のみにこっそり伝えて終わりです。公に特定の個人を責めたりする行為は、そういうことをする本人に(ビジネスマナー的な)落ち度があると見られる傾向があります。

以前、リーダーパネルディスカッションで当時の所属組織のトップが、優れたリーダの資質について”最も優れたリーダーの資質の1つに他人にポジティブな影響を与えること。”と発言していたことが深く印象に残っています。言うなれば、”ネガティブな影響を与える人は、リーダーとしてが資質が最もない”と言っているようなものですもんね。

個人の前向き度合いは個人の生産性を左右し、結果的に組織の生産性にも繋がるということだと思います。

4.同僚の多様性。国籍、育った環境、宗教、学歴、人種、年齢、様々な同僚たちが一緒に仕事をしているため、ローコンテキストな人同士が集まる場であるからこそ、相手への尊敬を示し、調和を保つことが必然なのかもしれません。

5.雇用形態の違い 日本では雇用が法律で守られているためパフォーマンス不足という理由だけで解雇されることは滅多にないと思いますが、こちらは雇用主が強いため、それだけ上司の持っているパワーも強いと言えます。例えば、上司に任せたい仕事があり、複数の部下がいるとします。上司目線で言うならば、ポジティブに快く受け入れ、しっかり結果も出してくれる人に頼みたい。というのは、自然な動機かと思います。任されるほうも成し得た仕事が多くなると、個人の功績にも繋がっていきますしね。

私も”もういっぱいいっぱい。これ以上タスク増やさないで〜。”と心の中で叫んでいても何か頼まれるときは、 "I am happy to ~" が口癖のように口から出るようになってしまいました。社畜ですね。(社畜でいるのも”今”の選択。今はこの環境で学びや気づきを得られることでHardworkをPayしていると個人的に思っています。)

という事で、もし仕事上でWestern系の方とコミュニケーションを取らなくてはいけないシーンに出くわした場合、うまく英語が話せるか不安という方もいらっしゃると思いますが、英語が話せる話せないは一旦おいておいて、態度だけでもポジティブに振るまってみるを心掛けると何かが変わってくるかもしれないです。

ぜひ Stay positiveを試して頂けたらと思います!

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