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仕事を受ける、受けないの判断基準

中小企業診断士のフクダです。2024年初記事です。
年末年始は毎年恒例、狂った量のおせちを作っていました。(仕事ではなく趣味です)

これは一の重。10軒分作った

独立したばかりの2023年、おかげさまで何とかお仕事が繋がり、正月の餅も買うことができました。

最初は「お声掛けいただいた仕事は断りません!」的なモーレツ営業をしていたのですが、9月に仕事を受けすぎてパンクしかける失態があり、今は仕事量をセーブしています。

https://note.com/witty_peony490/n/n175534a14112


吹けば飛ぶような零細個人コンサルですから、受けられる仕事量に限界があります。何より今お付き合いのあるクライアントにご迷惑がかかってはいけないので、今はお仕事を受ける際、こんな判断基準を作っています。

1.自分だからできる仕事か
2.誰かに必要とされる仕事か
3.自分がやりたいか

今日はこのお話


1.自分だからできる仕事か

自分の得意分野である専門的な仕事か、自分だからその仕事をより効果的にやれるか、という判断基準です。若いコンサルと違って、こちとら50代。仕事ができる残り時間が少ないですから、自分の専門と違う仕事をしている余裕はありません。

例えば中小企業診断士だと、専門領域とはあまり関係ないけれど、「補助金の事務局をやってください」とか「国の調査事業の調査員をやってください」といった公的なお仕事の打診をいただくことがあります。

週◯回、1日いくら、と定収入になるので、経験の少ない診断士にはありがたいのですが、こういった仕事で専門性が高まることは少ないので、私はお受けしていません。

同じように、自分の専門領域と違うお仕事は受けません。(たまに、できないのに「できます」と言って受けちゃうコンサルもいるんです)
例えばWEBサイト制作の相談などは、webに詳しい信用できるコンサルタントにお繋ぎします。私は「埼玉県よろず支援拠点」のコーディネータをしていて、ここには30人以上の各分野の専門家がいらっしゃるので、必要に応じてお繋ぎしています。

2、誰かに必要とされる仕事か

仕事が来るんだから誰かが必要としているんでしょ? って思うじゃないですか。民間企業からのご依頼の場合はそうですが、役所や公的機関絡みのお仕事の場合、言い方は悪いですが「やった感」を出すために依頼される仕事、というのがあります。

「年に2回セミナーをやる予算がついているので、とりあえず適当なテーマで適当な講師呼んでセミナーやって予算消化するか」
私も前職で公的機関にいたので、こういったセミナーや事業を沢山見てきたんです。経験上、こういう仕事を受けると、相手の担当者もやる気がないので効果がなく、徒労感だけが残るので絶対に受けません。

以前の職場で尊敬していた上司が、こういう「やった感」の仕事を親会社から押し付けられそうになったときに「パッションのない仕事は受けるな」と言ってくれたことがあります。この言葉はその後、仕事を引き受ける上で重要な判断基準になりました。

逆に、本当に必要とされていたら、何とかしてお役に立ちたい!という思いはあります。私の民間契約のお仕事は最低でも1回33,000円なので、小さい会社で払う体力がない、でも相談したい、という方には、「埼玉県よろず支援拠点」を通じて無料でご相談いただける方法を用意しています。

3、自分がやりたいか

これが一番大切な判断基準です。その仕事をしていて、自分が面白い!やっていて楽しい!と思えるかどうか。
勤め人は仕事を選べません。カイシャが受けたら、どんなに嫌な仕事でも引き受けるしかない。でもフリーランスは不安定さと引き換えに「嫌です。やりたくありません」と断る権利があるんです。最高じゃないですか。

自分がやりたい、やっていて楽しい仕事は安くても、なんならタダでも引き受ける。でも、やりたくない仕事は高くても引き受けない。
もちろん、嫌な仕事が全部なくなるわけじゃありません。私は面倒くさい細かい仕事が苦手ですが、好きな仕事には一部、面倒くさい細かい仕事がくっついてくることもある。そういうのは我慢です。

私は嫌な仕事を後回しにする悪い癖があるので、嫌な仕事を引き受けてしまうと、ズルズル後回しにした上に、その間ずーっと「ああ、あの仕事まだ手を付けてないんだよな、どうしよう…」と重い気持ちになるので、精神衛生上良くありません。

以前は楽しい、やりがいがある!と思って受けていたお仕事でも、年を重ねるうちに仕事も関係性もマンネリ化してきて、「楽しくない仕事」に変質することがあります。
定期的にお仕事の棚卸し、自分のスキルの棚卸しをして、自分の向かう方向性に合ったお仕事、やりがいを感じて楽しいお仕事だけを受けていきたいと思います。贅沢ですよね。でもそうしたいんですよ。




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