どの子もできる様になりたいと思っている

 毎日関わっている特別支援学級在籍の子ども。
同学年の子どもと同じ様に活動や学習をする事がむずかしい。
 だから私は、「できなくても良い。無理はしなくて良い。」と言う考えだった。しかし、それは私の勝手な考えであったと思う。
 先日、いつもの様に支援してくださる先生と私の授業にやってきた。リコーダーの学習だった。私のそばで床にペタンと座り、手提げ鞄から音楽の必要品と一緒に持ってきた気持ちを落ち着かせる物を出し、ひらひらさせている。
 私は「ちょっと やっみよう。」と思った。
 「Mさん、ちょっとリコーダー出して。」
しかし、Mさんは実物とリコーダーという物の名前が一致していなかった様子。私は
「ちょっと出していい?」と言いながらリコーダーを出した。
「これ、リコーダーだよ。押さえてるから吹い   てみて。」
と、Mさんに言い、高いレの音の運指をした。レは、一箇所しか押さえなくて良い為、彼女にもできると思った。
 Mさんは、やりたくなかったら「むり!」「やだ!」と言うが、その時は言わなかった。吹いた。しっかり入れていい音!😊✨
 「そうそう❣️もう一回吹いて!」と言うと又吹いてくれる。
 私は他の子どもの前にその子どもと一緒に立ち、
「今から Mさんがレの音を吹きます。聴いて   ください。」
と言った。そして、一緒にリコーダーの2番の穴を押さえ、Mさんに吹いてもらった。他の子どもは拍手👏
「皆んなも一緒にレの音を拭いてみましょう!」
今度は全員で高いレの音を吹いた。
 その後、Mさんは、授業の様子を見たり聞いたりしながら、持ってきたもので気持ちを落ち着かせていた。様子が気になる子の事を私に聞いて来たり、私が置き忘れていたリコーダーを持って来てくれたりした。普段から気持ちの優しい子です!
 何時もなら早めに音楽室を後にするのに、この日は最後まで皆んなと一緒にいることができた✨😊支援員の先生からも褒めてもらっていた。

 私は、むずかしいから無理をさせないと勝手に決めていたことを反省した。やっぱり、本人と相談、本人に確認するべきだった。子どもは皆んなできる様になりたいと思っている✨

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