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大人にとっての保健室

やましたです。
ご覧いただきありがとうございます。
保健室でのあれこれを発信していきたいと思います。

先週、多くの学校が終業式を迎えたのではないでしょうか。

現役の先生方、ひとまずお疲れ様でした。

3学期に向けパワーチャージしていきましょう。


さて。
前回は生徒の健康観察簿について書いてみました。

今回は大人の健康観察についてです。

とは言っても、別に帳簿をつけたりするわけではありません。

大人の健康観察

とは

関係作りの材料です。


いろいろな職員室へ用事を見つけてはお邪魔し

部屋の雰囲気や先生方の様子をチラチラ観察し

余裕がありそうなら喋ってみたり

廊下で立ち話をしてみたりして、

先生方の様子を探っていました。

よほど席を外せなかったり、緊急でない限り、

なるべく校内電話は使わず。

足で稼いで、生徒の情報共有をしながら、

先生方の情報収集、状況把握につとめました。

そうこうしていると、自ら保健室に1日1回顔を出してくださる方もいらっしゃいました。

今の時期ならストーブを囲みながら

他愛もない話をして

「先生たち楽しそう!」と

生徒や同僚から言われるくらい笑ったりして

いつの間にかなんとなーく

「実は困ってて…」とか

「ちょっと気になることが…」

とか、言い合える関係になっていく。

この関係作りに至るまでの足がかりを
「大人の健康観察」と呼んでいました。

生徒への健康観察も、担任と大人の関係を作る第一歩ですもんね。



ただ、これができるのは、

先生方の心身に少しばかり余裕がある学校な気がします。

管理職の先生が毎日のように健康観察を受けにきてくださる学校は、

管理職サイドにも余裕があり、特にいい雰囲気でした。


逆に、他の先生方がいつも鬼気迫る顔で何かに追われていたり

自席につく暇もないくらいバタバタしたりと

多忙な学校では、このちょっとした関係作りができず、

早めの段階での「ちょっと困った」が言えず

大きな問題になってから発覚したり

大人同士の関係ができていないから

生徒への関わりも一枚岩となって対応することが難しく

なかなか前に進めなかったこともありました。

だからこそなのか、なぜか先生方が忙しい学校では保健室に来室する生徒も多かったような。

※やました個人の感想です。


やはり、普段からしょうもないことを言い合える関係を作っておくことが

大人同士も、対生徒も、いいことがあるのではないでしょうか。

なんて、一昔前は当たり前のことだったかもしれません。

いまはその「当たり前」が意外と難しい。


いまとなっては死語ですが

「飲みニケーション」なんて言葉も

大人の健康観察と仲間かもしれませんね。



人と人との関係が希薄になりがちな昨今ですが、

あえてのアナログな関係作りというのも

いいものだと痛感しています(^^)

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