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ノスタルジーがオーバーヒートする場所。

京成小岩にある、「釜めし錦」さんが閉店してしまった。

江戸川区の方に引っ越してきて、休日予定もなくふらふらする日、よく食べにいっていたごはん屋さん。
わたしはいつもお昼に定食を食べにいってたんだけど、休日の昼間から親子連れ、近所の飲み友同士とお見受けする老若男女があふれ、真昼間と思えないほどわいわいしているお店でした。

学生時代、東伏見に住んでいた頃、腹を空かせた体育会学生たちの腹を満たす定食屋さんがいっぱいあったので、栄養満点な定食を食べるのにはまるで困らなかったんですけど、意外とこういうTHE・定食屋って見つけるのに苦労するんよね。

んでなんかおいしいお店ないかねえ〜とふらっと入ったのがこの「釜めし錦」。

メニューが変わる錦定食、ボリューム満点ヒレカツ定食、刺身定食、カキフライ定食、なに食べてもはずれがなくて。
お店の名前につくほどだから、釜めしも絶対おいしいんだろうなと思ってたけど、錦にたどり着く時は毎度毎度限界までお腹空いてたから「釜めし20分ほどお時間いただきます〜」をきいて即座に諦めて定食に目が向いていた。

釜めしもだけど、壁一面にはっつけられたメニューがどれもおいしそうで。

お店の壁全部がこんな感じ!
(お客さんを消しゴムマジックで消し消ししたので一部ガビガビしてます)

絶対いつか仕事終わりに来て、夜の錦を楽しむんだ、
魚やら貝やら食べて、ボトルキープなんかもしてやるんだ、
と思っていたんですが、残念ながらその夢叶わずでした。
やりたいと思ったことはすぐに行動しないとだなあ。

閉店の看板を見て、小岩の価値ほぼほぼなくなってしまったわ〜って友だちに話していたところ、ツイッター(旧姓)でおんなじようなこと言ってる人いて笑った。

個人的に、
引っ越した先に、ひとつふたつ素敵なごはん屋さん、好きな場所があると、その街ごと好きになれるみたいなことあったりすると思うんですけど、今住んでいる街にとってのそれらのひとつが錦さんでした。

そういう「好きな場所」みたいなの見つけるのすっごくわたしは好きで。
東伏見に住んでいた頃は、東伏見公園、武蔵境駅までの道、あとは定食屋さんあれこれ。
中野に住んでいた頃は、セントラルパーク、駅前、野方駅までの道、野方まきまき。
実家の奈良でいうと、四季の森公園、最寄り駅までの道、住宅地から見える奈良先端大、いも山公園、とかとか。

こういう場所に久々に行った時、
なんていうんだ、感情をそのまま言葉にすると、

うわああああ・・・・いい、、、

えーつまり、きちんとした言葉にすると、

ノスタルジーがオーバーヒート

って感じになる。

この感覚が個人的にめちゃくちゃ好き。
この感覚に久々に浸りたくなって、よく実家に帰りたいなあってなる。
住んでいた頃の感情とか、景色とか、どういう生活をしていたかとか、全部がうわあーっと思い出されて、じーんってなる。

錦さん、夜の部には行き損ねてしまいましたが、
錦さんで食べる昼ごはんが休日の楽しみで、この街を好きになるひとつの理由でした!!!
40年間、お疲れ様でした!!!
もし引っ越して、またこの街にきたとき、錦さんのお店があった場所をみて、わたしはきっと、

じーーーーーん。

ってしてます。

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