見出し画像

攻撃のバリエーション

昨夜の鳥栖vs神戸は雨中の試合でスコアレスドローだった。雨でやりづらさがあるのは両チームとも同じなので言い訳にはならないが、雨と風とで視界も悪くコントロールもミスりがちで難しい試合になってしまった感がある。つくづく、サッカーはさまざまな要素で結果が変わる競技で、変わらずに高精度で再現性高く戦い抜き勝ち切るための「こだわり合戦」だなぁと思う。

今朝はシティvsアストン・ヴィラをメモ書きしながら見たのだが、スタメンからハーランドとデ・ブライネが抜け、前節アーセナル戦の後半で出てきたドクとグリーリッシュを両ウイングに置き、負傷の理由もあるだろうけどサイドバックにリコルイスできた。

まるで、この前はうまくいかなかった(点が取れなかった)けど、この戦い方で、しっかり点を取って戦い方のバリエーションをひとつ、しっかり増やしておくためのペップの「こだわり」のようだった。

そう思ったのには理由があって、前節の試合終了後、ピッチに出て選手や審判に声を掛けながら、グリーリッシュに対しては、執拗に指導っぽい話をしていたからだ。

試合が終わって疲労感いっぱいのグリが、どこまで聞いてるか、理解できてるか、不安になるほどの大量のインプットだった。

今日のスタメンを見ての想像だけど、「このやり方で点が取らないのは私は納得してないから、次もこの形でやるこらな!」とでも言っていたのではないだろうか笑

そして今日はしっかり結果が出た。デ・ブライネも、ハーランドも交代で出すことも不要なぐらいの点差で勝った。

点を取ったのは両ウイングの2人ではないが、特徴的な選手がサイドにいることで、守備固めをしてきた相手チームの目をサイドに惹きつけることができ、サイドバックのリコルイスは中に入ってボランチかトップ下的な動きもできるので、ファイナルゾーンで幅も深さも取った揺さぶりができた。

ロドリがうますぎるのもあるけれど、出し入れの相手であるフォーデンとベルナルドも、かなりの密集で囲まれてもボールを納めるし瞬時に次に出せる。
あの場面だけ切り取ったら4v4ぐらいのミニゲームのような狭さ。同時に遠くも見れてるから、大きく展開できる。一昨年は逆にこれしかなかったのだから、できるのは当たり前だけど、ハーランド加入移行、高効率でゴールを奪える方法を手にしたことで、この手間暇かけた攻撃連携を取り戻したような感じを受けた。

個人の特徴に合わせた戦い方

これを仕事に当てはめると、ウチには、同じ職務のメンバーが私を含めて3人いて、どの案件を担当するかは、だいたい、前から担当してるから、という理由が大きい。案件が重なって負荷が高い時はスイッチもするけど、クライアントのことも考え副担当的にひとり加える程度だ。

けれど、同じクライアントでも施策が異なれば発揮すべき能力を違う。もし、「そのクライアントのことを詳しいから」という理由を除いて布陣を考えることができたら、案件の狙いや特徴によって担当を変えてもいいのかも。

もちろん仕事は勝ち負けを競うものではないけれど、「最高のパフォーマンス」で臨めば良い結果は出やすいから、特徴に合わせた担当割り振りというのはありだな、と思う。

その上で考えないとならないのは、同じようなディレクターを育ててしまってないか?という視点かなぁ。できないことができるようになった方がいいのはあるけれど、それによって特徴が伸び悩んでは元も子もない。

ハーランドに、今日のような狭い中の攻撃連携でも点を取れと迫るようなものだ(やればできそうなところが怖いけど笑)。

もうひとつ、そういった「特徴」が、この職務の中においては何なのか?を私自身が整理して理解して、それをどう伸ばしていくかの方法を持てているか?という点かなぁ。そこはノーアイデアなので、考えていきたい。

朝から良い試合を観れた!
私も、大好きな仕事を楽しむ。

神戸は、週末は横浜F・マリノス戦。
昨年は逆転負けしたんだった。昨日とは違う攻撃のバリエーションを楽しみに待ちたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?