見出し画像

4年ぶりの積雪

私の暮らす関東圏は、本日雪に見舞われた。滅多に雪の降らないわがまちも、午前中から舞い始めた雪が次第に強さを増し、実に4年ぶりの積雪となった。

豪雪地帯にお住まいの方にはお叱りを受けるやも知れないけれど、子供の頃から雪が降ると大変にわくわくしてしまう。見慣れた景色がいっぺんで様相を変える様も、ぴんと張りつめた冷たい空気も、雪の日特有の清廉な静けさも、たまらなくうつくしいと思うからだ。


しかしながら、今日はそんなわくわく感の裏側でひっそりと不安な気持ちがくすぶっていた。何故ならば、今日は終業後に甥っ子を保育園にお迎えに行くことになっていたからだ(※パパママが仕事の都合でお迎えリミットに間に合わない日は、私がお迎え係をさせてもらっています)。

いつもならば、終業後にいったん徒歩で帰宅してねこたちの様子を確認し、車で保育園まで馳せ参じることにしている。けれど今日は雪だ。昼過ぎから次第に強まった雪が、3時頃にはアスファルト舗装されていない地面や、交通量の少ない脇道をうっすらと白く染め上げていた。果たして自宅から車を持ち出すことができるのか……

ひとまず定時で仕事を終え、いったん自宅へと戻ったものの


画像1

通勤路はこのような有り様になっていた。ダメだこりゃ。


積雪時は絶対に運転したくない民である私の愛車は、当然ノーマルタイヤのままだ。つーか冬用タイヤ装備してたって絶対運転したくねえ。白銀に染まった通勤路をおっかなびっくり歩きつつ、今日は徒歩及びバスを駆使してお迎えに馳せ参じることに決めた。


画像2

どうにかずっこけずに辿り着いた我が家から見える景色も、こんな有り様だ。茶畑が粉砂糖まぶしたロイズのチョコレートみたいで、なんともおいし……もとい、うつくしい。


帰宅後すぐさま防寒着に着替え、スノーブーツで足元を固める。



ソロキャンプで愛用している防寒グッズ、初の雪上デビュー戦であります。


装備を整えたことで謎の無敵感に包まれた私は、脳内麻薬的なアレをドバドバと分泌しつつ、意気揚々と片道30分程度の道のりを辿って保育園へと向かった。生まれて初めて積雪を体験する甥っ子殿も、やはり私同様脳内麻薬がガンギマっており、大変にご機嫌だった。とはいえ、3歳児に雪道を30分強(保育園から甥っ子邸まではこのくらい)歩かせるのは、リスクマネジメント的な観点から好ましくないため、帰り道は途中でバスを使った。

バスを降りた直後に甥っ子が、「靴が濡れてるからこれ以上歩きたくないでござる」との仰せだったので、バス停から甥っ子邸まで久しぶりに抱っこして歩いた。春には4歳の誕生日を迎える彼は、ママ(義妹ちゃん)に似てなかなかのスレンダーボディなのだけれど、やはり重かった。ちょっと前まで片腕でらくらく担ぎ上げられたのに……大きくなったねえ(*´ω`)デレデレ


おばちゃん、ちびっこ共々ずっこけずに無事帰宅。数分差で帰ってきた義妹ちゃんに熱いお茶をご馳走になりつつ、母子がお風呂を済ませ、晩ごはんを始めたタイミングでお暇することにした。

義妹ちゃんが晩ごはんに誘ってくれたのだけれど、気持ちだけありがたくいただいて辞去してきた。何でかと言うと、甥っ子邸から我が家までの道すがらにあるラーメン屋のことを、夕方からずっと考えていたからだ。雪景色の中を歩いてキンキンに冷え切ったところで、チャーシューたっぷりのこってりラーメンで暖を取るなんて最高が過ぎやしません?


まあ、定休日だったんですけどね。



店の前に辿り着いた時の私の絶望感、お察しいただけましょうや……。泣きわめきながら雪道に崩れ落ちたい衝動に襲われたけれど、長女なのでなんとかがまんしました。


画像4

で、帰宅後に作った今日の晩ごはん。市販のタンメンに、サニーレタス・茹でほうれん草・トマト・冷凍のあさりむき身を入れて煮込んだ鍋焼きラーメン。仕上げにゆずの皮をみじん切りにしたものをあしらったら、これがなかなかおいしかった。さっぱり系塩ラーメンにゆずって、爽やかでとってもいいマッチング!当初の予定からはだいぶズレたけどな。


画像5

帰宅後に我が家から撮影した一枚。こんな景色は滅多に見られないので、しばらく寒さを忘れて見惚れてしまった。


なんやかんやでトータル2時間弱歩いたので疲れたけれど、思いがけず、久しぶりの積雪を存分に堪能できたと思う。今日が金曜だったら最高だったんですけどねえ……明日早起きして庭で雪だるま作れたのにな。

明日の朝はおそらく路面がバチクソに凍結していると思うので、くれぐれもずっこけないように、細心の注意を払って出勤したいと思う。


明日に備えて、今夜はゆず湯でじっくり暖まろう。

いただいたサポートは、外で暮らすねこさんたちの生活が少しでもよきものとなるよう、関係団体に送らせていただきます。