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鯛の昆布締め、と即席おじや

私の食生活は基本的にロピアによって支えられているのだけれど(むしろ支配されている、と言うべきかもしれない)、その他にも毎週必ず行く店がふたつある。ひとつはわがまちの農協がやっている直売所、そしてもうひとつがこちら。



神奈川を中心に展開しているドラッグストア、クリエイトだ。私のせまーい生活圏内だけでも4店舗あり、今調べてみたらわがまちには10店舗以上が存在していることが分かった。ちなみにクリエイト以外のドラッグストアももちろん数店舗ある。犬も歩けばドラスト(とホームセンター)に当たる……片田舎あるあるですね。

「食生活を護る三銃士にドラストとは、これいかに……?」と思われる方もいらっしゃるかもしれないけれど、わがまちのクリエイトでは薬や化粧品、洗剤等の日用品と共に、生鮮食品が扱われているのだ(他のまちでは入ったことがないので分かりませんが……)。それも、わりかし広いスペースを使って肉だの野菜だのを販売している店が多い。我が家から最も近いクリエイトでは、19円のもやしと38円の納豆が常に陳列棚に並んでおり、私はもやしと納豆は必ずここで買うと決めている。以前はロピアの9円もやししか食べなかったのだけれど、最近売ってくれなくなっちゃったのよね……。

その他の店舗でも、やけにスナック菓子特売が多い店、こんにゃくや練り物(ちくわ等)がいつ行っても値引きされてる店、年間365日のうち355日くらい缶チューハイの特売がある店、などなど、同じクリエイトなのにそれぞれの店で個性を感じられるのが面白い。私の脳内には独自のクリエイトマップが構築されており、どの店舗が何に強い(=安い)のか、しっかり網羅されている。週末の買い出しの際、同じまちの中でクリエイト3軒ハシゴすることもあり……え?その労力、むしろ無駄なんじゃないの、ですって…………?


ハッッ!!!!!(嘲笑)



買い物ってのはなあ、狩猟ハンティングなんだよ!獲物の出現を予想しながら狩場を吟味し、店に足を踏み入れる時の緊張感……フィールドでその読みが当たった時の歓び……はやる動悸を抑えて獲物(特売品)を買い物かごに入れる瞬間の高揚感……何物にも代えがたい愉悦がそこにはあるのサ……。ま、アンタには生涯理解できない境地かも知れねえがな……。底値とか気にせず生きてるセレブ層は下がっているように!


えーと、何を書こうとしてたんだっけ。


あ、そうそう。最近わがまちに新しく出店した店舗があるのだけれど、そこはわがまちでも群を抜いて生鮮食材売り場に気合いが入っており、お肉や野菜はもちろん、鮮魚コーナーも設けられている。さらに充実のお惣菜コーナーまでもが併設されている。もはやドラッグストアというよりは完全にスーパーの様相。で、ここの鮮魚コーナーがなかなかどうして侮れないのだ。並んでいるお魚はどれもぴちぴちピカピカ!ってだけでも魅力的なのに、値引きシール貼付開始時刻が妙に早い。我が家からはちょっと離れているのだけれど、職場と甥っ子の保育園との中間地点に位置しているので、お迎えミッションの時に立ち寄るようになった。

で、先日そこで140g400円の値札がついた鯛のお刺身さまに遭遇してしまったので、百万年ぶりに鯛の昆布締めを作りました☆ってことを書きたかったのでした。前置きが長すぎる。


ちょうど1年くらい前に作っていた模様。でも体感的には百万年ぶりよ。今回は林家ペーパータオルでなく、貴族のラップでピチットいたしました。


怪獣ギック・リゴシーの野郎のせいで冷凍しておいたお弁当用炊き込みごはんが余ってしまったので、土鍋で作る即席おじやも作ることにした。土鍋にごま油を敷いて火にかけ、煙が出てきたら解凍したごはんを鍋底にて焼き土下座の刑に処す。香ばしいにほひがしてきたら火を止めて、千切り大葉・昆布締め・撲殺した梅干しを載せ、昆布出汁をジャーッ!したらできあがり。土鍋がカンカンに熱くなっているので、素手でのおさわりは厳禁です。


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これまたお弁当用に仕込んで、ちょっとだけ残ってたひじきの煮付けも一緒に。昆布締めには新しょうがの梅酢漬けを添えた。

それにしても鯛のお刺身、いつ見ても美人度高いな。可憐だ。


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ちょっとだけどおこげもできていてうれしい。しかしながら、おこげを撮るセンスが壊滅的すぎて涙を禁じ得ない。


どちらも久しぶりに食べるメニューだったけれど、安定のおいしさだった。鯛のように淡泊ではかなげな風情を楽しむ魚は、普通にお刺身にするよりもこうやって昆布締めにする方が好みかも。昆布の旨みがしっかり染み込んだ味はもちろん、ほどよく水分が抜けてきゅっと引き締まった身の歯ごたえがまた、いいんだよなー。即席おじやの方は、残り物流用とは思えないほど大成功の味だった。しらすと新しょうがのさっぱりごはんだから、鯛の繊細さとも、昆布出汁ともよく馴染む。梅干しと大葉でさわやか感が底上げされた分、ごま油のコクと甘みが全体をぐっと引き立てるいいアクセントになってくれた。おこげも香ばしくておいしかった。満足!ごちそうさまでした。


今日はさっぱり系お刺身を楽しんだけれど、そろそろカツオのおいしい季節。次回のお刺身はがっつりこってりごま油ジュ―!したいですな。





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