負の連鎖からポジティブなものへ

私の社会人1年目は、あまり良いものではありませんでした。
洋服の販売員でスタートした社会人だったんですけども、私は優秀なスタッフでもなく、先輩方の輪にすぐ溶け込めることも出来ず‥な人間でした。

いま働いていて、1年目に身に付けた癖は良いものも悪いものもなかなか変わらないなと感じています。
最初の働き方は、その後のキャリアへ大きく影響するんだなと実感しています。

私が1年目のときの店長は、店の売り上げも厳しいこともあって、サービス残業をしていました。
タイムカードを切って仕事を続けることを当たり前にされていて、シフト制で退勤時間が来ても、店長が残っていたら部下は帰れないという暗黙のルールがありました。
それは店長に対する礼儀だと教わっていて何の疑いも持っていなかったのですが、そんな時間に区切りをつけず働く姿勢が身に付いてしまった私はその後ずっとその調子で働いていました。

私が店長になったとき、この慣習は継続させませんでした。
誰かが強要して始まったものでもないんでしょうけど、私がする分には良いけど、自分の部下や後輩にこんな負担になることはさせたくない。

私も定時で上がるサイクルにしたかったんですが、もうサービス残業分の時間を入れて仕事を組み立てるようになっていて、あまり改善されませんでした。
そんな私を尻目に時間が来たらピシャリと帰っていく部下たちを見て、良かった良かったと安堵してました。
本当は私も同じようにすべきだったんでしょうけど、一度ついた習慣はなかなか抜けないものだと痛感しました。

アパレル店長をしたときは、一度に何人も新入社員を教育することになって、すごく責任を感じました。彼女たちの最初の1年間が今後の働き方に影響するのは間違いないと思って。
ささいなことでも毎日続くものは、ひとつずつでも改善しようと自分に課していました。

新入社員であった彼女たち自身は、私が心砕いていたことを知らないだろうし、なんとも思っていないでしょうが笑
でもそんな感覚が望ましいし、当たり前と思います。だって、働きやすい環境を提供するのはリーダーの仕事として当たり前だし、それを要求する気持ちも部下としては当たり前だし、自分が得られなかったものを押し付けがましく言うのもナンセンスだし。

この良い当たり前を、次にも繋げてほしかったからです。

よく自分が部下や新人のときに上司から受けたことは、ついつい自分に部下や後輩が出来たときに同じように行動してしまいがちです。
それが人間の性でしょうし、繰り返してしまうその行動には、マイナスなものは特に、今まで受けた面白くない感情や恨みなんかがこもっているんでしょう。

でも逆に、“私はされて嫌だったから繰り返さないように”との考え方も出来るはずです。

どちらを取るかは、ビジネスマンとしてプライドによると私は思っています。
仕事にとって利益となるのはどちらか?それ考えたら、答えは簡単だと思うんですけどね。

私はこんな目にあった!と声高に主張して同じことする人を見ますが、だから自分はやめたら?と返したい。

次世代には余裕のある行動を取るために、その嫌だった感情と闘うのがビジネスマンとしてのプライドじゃない?と思います。

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