コロナ関係で精神が相当にすり減っている。私が想定した以上に人々は「弱い」。弱い人はその弱さゆえに信じがたいほどの残酷性を発揮する。

今からちょうど10年前、漫画『ONE PIECE』が好きだった私＝少年は魚人島編を読んで差別問題について考えるようになった。そこにいたのは力を持った弱者と権力者（とされた者）とそこに居合わせた者だけだった。その後に語られる「自分の母を殺した者でも許そう」と言う思想はその本人には申し訳ないが許すことが出来なかったし今も出来ない。

コロナで、「こうなってはいけないよね」と作者が警鐘を鳴らした以上のことを日本人はやった。コロナ自殺、コロナ解雇などなど。コロナ自殺で特にフィーチャーされるのが女性であるという事実は、男性の自分を処理する風潮に歯止めをかけない方向に寄与する。

それでも、何があろうと生きる。本当に好きな漫画（たち）の最終回を見るまでは死ねないのだから。