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あまりに大きな敵

当然文章を直すつもりで、思った事順番もめちゃめちゃに、休み時間に書き連ねたけど、直す気力がなくなったので、ぶん投げておく。

もういい。




性的被害にあったことはありますか?
男性だろうが女性だろうが、関係なく。

(世間では男性に対する性的差別が、ようやく問題だと認識され始めてきた…いや、問題視する人も出てきた、くらいでしょうか。
これについては正直私は、正しく語ることができないので、今回は私の、女性という立場からの話。)



当時、制服のスカートを履いていた足元に、ケータイのカメラを差し込まれ、
盗撮されたことがあったが、走って逃げた犯人をぼぅっと目で追った後、私はどこか冷静で(今思えば冷静なつもりに過ぎない)、そのままいつもの帰路で家に帰り、母に話したかどうかは覚えていない。

次の日、担任の男性教師に話した。先生は慌てて、多分誰かにほかの教師に相談したんだろう。
そのあと学校に事情を聞きにきた警察とも話した。その後数日パトロールをしてくれていたようだった。

漫画やアニメのキャラのように、追いかけて蹴り飛ばしてとっ捕まえて警察に突き出せたら。
なんて想像はしてみるが、追うのは絶対危なかったはずだし、できるはずがなかった。
犯人が捕まるように、特徴でももっと覚えておけば。つまらない人間だなぁ、私。
もっと冷静だったらな。家に帰らず、引き返して学校に伝えるべきだった。


結局どう行動するのが正解かもわからなかった。

・・・正解?

被害者のとるべき行動に正解などあるはずもない。
今後身を守るための教訓はあれど、その事件が発生していること自体がおかしいのだから。

友人や教師に話した際に、「スパッツ履いてたから何も映ってないはずなんだけどねぇ」と私は笑っていた。
これは、麻痺である。狼狽えるのは悔しい、心を乱したくない、という気持ちだろうか。
傷ついているという感覚は当時本当になかったが、

「標的にされた」という事実が確かに存在してしまった。



雨の薄暗い日に背後に警戒をせず、一人で歩いていた私が悪い?そんなわけはない。

ただ、加害者だけが悪いのだ

妄想や想像の中だけで完結できず、他人を巻き込んだ、加害者だけが悪いに決まっている。当人にとってどんなに抑圧された鬱々とした世界だとしても。


「隙がありそう」だの「気が弱そうだから」だの
「仕方がない」わけがないのだ

「女だから」「小さいから」
一部の性的嗜好に当てはまるというだけで
どこか遠くで起こる事件が、
それが当たり前であっていいはずがないのだ


「悪いこと」であることはわかっているはずで、
世に溢れている出来事だから
どうせ捕まらないだろうから
捕まっても死なないだろうから
その先まで考えておらず、衝動に従ってもどうにかなるだろうから、事に及ぶのか

程度は違えど、

被害者には、加害者の考えなどわからない
「どうせこのくらいならバレない」「大した罪に問われない」と思ってする行動も
「もうどうなってもいい、どうせ捕まって死刑になる」もしくは「この後自ら命を絶ってしまおう」
と思っている加害者も

一方的に被害を受ける側には分かるわけがない、回避できるわけもない

後者のような狂ってしまった人間がいたとして、その人間に遭遇し、ターゲットとされてしまうのは
もう運でしかない

たまたま、目が合っただけかもしれないし、友人との会話が気に障るのかもしれないし
容姿や服装なのか、恋人と歩いているからなのか

そんなものは誰にもわからず避けようのない要素なのだ

私の遭った盗撮の件。
よくある事件。女子高生というよくいる被害者。
ケガや写真が出回るような大きな被害はなかった。
それだけ。

では、加害者が持っていたのが、スマホでなくて刃物だったら?
足を切りつけられていたら?
車に乗せられてレイプされていたら?
殺されていたら?

考えすぎだろうか?
だが、運悪く被害者に選ばれてしまった。それだけである。
例えば、銃乱射テロの被害者に、落ち度を探すのか?

加害者の人物像や境遇、精神状態など、知る由もなく、選べもしない。被害者はただ選ばれ、傷つけられる。


女性に無差別に向けられる性欲が当たり前で仕方のないことだと論ずるな。
その視線や、日常的に性的搾取を孕んだ言葉に晒されていることを、受け入れろなどと宣うな。



男も女も、上の世代も、この本、読んでほしい


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