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【不動産投資】会社員の卒業問題とどこまで拡大するのか?

持たざる者がとった戦略 不動産編 その8

私は2020年7月現在、最初の物件を買ってから6年弱経ってますが、アパート、マンションを6棟と戸建を2戸、計37室を所有しています。家賃年収は約2800万で、当初立てていた目標はとりあえず達成しました。もう会社辞めても十分じゃないですか、どこまで規模を拡大するのですかと聞かれることがあります。

著名な大家さん達はメガ大家さんなどといわれ、どんどん規模を拡大されています。私も当初は今ぐらいになったら会社員を卒業して、専業大家になってどんどん拡大するぞ!と思っていたのですが、今は卒業にも規模にもこだわらなくてもいいんじゃないかなと思い始めています。

もともと私が不動産投資を始めたのは以下のような理由からでした。
・外資系企業で働いているため、いつか首になる可能性がある
実際に首になった先輩方を多く見てきました。いつか首になるという意識は、常に会社員として働く私の根底にあります。うちの会社では優秀だとか優秀じゃないとか関係なく、ある一定の年齢になったらその可能性は誰にでもあるのです。
・子育てx会社員は無理だと思ったから
産休~育休明け~保育園時代の私の上司が自分にも周りにも非常に厳しい人で、配慮はするけど、評価は結果のみで見るから、給与に見合った成果を出せ、というスタンスでした。理解はあるし、融通はとてもきかせてくれるし感謝もしているのですが、精神的にはとてもきつい時期でした。育休明け、仕事も育児もすべてが中途半端でもう無理!会社辞めたい、でも収入が途絶えるのも不安…となった時に出会ったのが不動産投資でした。

あれから6年経ち、会社の状況も変化してきました。厳しい上司は異動し、部署の再編成や人の退職もあり、私の今の業務は業務上欠かせないものであるにもかかわらず、ほとんど私しかできない状況になりました。残存者利益のたまものでありますが、自分の裁量や権限が増え、上司にもどんどん意見を言えるようになり、仕事のやりやすさは格段に上がりました。ちなみに私は役職なしの平社員、昇進にはもちろん興味なく、上司にも伝え済です。会社以外の収入が無かったら、こういう心境にはなってなかったかもしれません。
また特にコロナで加速した気もしますが、働き方の自由度が増しており、原則毎日在宅勤務ができるようになっています。息子も小学生になって保育園時代とは違う意味でのサポートが必要ですが、家にいられることで両立に関する悩みの大部分が解消されました。つまりこの6年間で、会社を辞める理由がほぼ解消されたのです。

また不動産に関しては、今まで目標に向かって毎年1,2棟ペースで拡大してきましたが、今ふと立ち止まって考えています。なぜなら私にとって不動産を持つ事は、自分と家族がお金の心配をせずに幸せに暮らすという目標に向かうための手段であり、それは今の規模でも十分かなえられるからです。物件を所有することは、リスクだけでなく入居者さんへの責任が増える事でもあります。これ以上責任を負いたいか?リスクを負って拡大させたいか?と自問自答しています。

現時点での結論は、現状が続く限り会社員は特に辞めなくてもいい。今は仕事を辞めた時に何をしたいか、ということを考えています。不動産は定点観測は続けるけれどもこれ以上増やさなくてもいい。目の色が変わるくらいの物件が現れれば別ですが(笑)
何のためにやるのか、自分はどこに行きたいのかを時々立ち止まって考えようね、というお話でした。
少しでもどなたかの参考になれば幸いです。

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