武器兵器調達課#76:  「トマホーク巡航ミサイル」

今回は「トマホーク巡航ミサイル」について見て行きましょう。

米国軍事映画によく出てきますね。

「トマホーク巡航ミサイル」: アメリカ合衆国が開発・運用する長距離巡航ミサイルです。1983年から運用されており、現在もアメリカ軍の主力巡航ミサイルとして活躍しています。

種類

トマホークには、射程距離や発射プラットフォームによっていくつかの種類があります。

  • TLAM-N: 核弾頭搭載型

  • TLAM-C: 対地攻撃型

  • TLAM-D: 対艦攻撃型

  • Tomahawk Block IV: 最新型

これらの種類は、さらに陸上発射型、潜水艦発射型、空中発射型に分類されます。

性能

  • 射程距離:1,250~2,500km

  • 飛行速度:亜音速(約880km/h)

  • エンジン:ターボジェットエンジン

  • 弾頭重量:450kg

  • 誘導方式:GPS/INS、地形照合

  • 発射プラットフォーム:

    • 陸上発射型:Mk 41 VLS

    • 潜水艦発射型:VLS

    • 空中発射型:B-52H、B-1B、F/A-18E/F

特徴

  • 高い精度:GPS/INS、地形照合などの誘導方式を組み合わせることで、高い命中精度を実現

  • 敵防空網突破能力:地形追随飛行や高度・速度変更などの機能により、敵防空網を突破

  • 多様な目標攻撃能力:固定目標、移動目標、海上目標など、様々な目標を攻撃可能

  • ネットワーク対応:C4ISRシステムと連携し、戦場全体の状況を把握しながら運用可能

運用状況

トマホークは、湾岸戦争、コソボ紛争、アフガニスタン戦争、イラク戦争など、多くの実戦で使用されてきました。

ところで、トマホーク巡航ミサイルの価格は、種類やオプションによって異なりますが、約1億円から2億円と推定されています。

  • TLAM-N: 核弾頭搭載型:約2億円

  • TLAM-C: 対地攻撃型:約1億円

  • TLAM-D: 対艦攻撃型:約1.5億円

  • Tomahawk Block IV: 最新型:約2億円

これらの価格は、ミサイル本体だけでなく、発射装置や整備費用なども含まれています。

トマホーク巡航ミサイルは、高価な兵器ですが、高い精度、敵防空網突破能力、多様な目標攻撃能力などの特徴を持つため、アメリカ軍にとって重要な戦力となっています。

ま、そうでしょうね。

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