用語集: 「(北朝鮮の)社会安全省」 <ー 北朝鮮への旅行もけっこうですが、このような組織に監視されていることも考えた方がいいでしょうね

今回は「(北朝鮮の)社会安全省」について見て行きましょう。

「(北朝鮮の)社会安全省」: 警察を管轄する官庁で、内務省に相当します。住民を厳格に統制するために、内閣ではなく、国務委員会の直属機関です。

歴史的には、内務省や人民保安省などの名称を経て、2020年に社会安全省に戻りました。社会安全省の幹部は、正規軍の階級を受けます。社会安全省は、通常の警察業務のほかに、反体制勢力への対応や秘密警察業務も行っています。

これがまた、凄まじい権力を持っているようです。 

治安の維持の名目ならなんでもできますね。

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社会安全省の活動としては、以下のようなものがあります。

  • 通常の警察業務:交通事故や犯罪の捜査、治安の維持、住民の登録や管理などを行います。

  • 反体制勢力への対応:北朝鮮の体制に反対する人々や組織を監視、逮捕、拷問、処刑などの弾圧を行います。例えば、2017年には、金正恩の異母兄である金正男がマレーシアで暗殺された事件に関与したとされる社会安全省の工作員が逮捕されました。

  • 秘密警察業務:国家政治保衛部と協力して、国内外の諜報活動や工作活動を行います。例えば、1990年代には、深化組と呼ばれる秘密警察組織が社会安全省内に存在し、金正日の権力掌握を支援するために、2万5千人以上の粛清を行いました²。

以上のように、社会安全省は、北朝鮮の体制を維持するために、様々な活動を行っています。

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