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素肌のワイン(へ)/ maika.fr

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ワインの造り手を撮り続けこのかた20年以上。 それだけ付き合えば、ちぃとは分かります。 神の雫、はたまた、悪魔の滴。 まぁ、お好きなように。
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記事一覧

板さんの寄り合い所 - ガブマル食堂

 高松に滞在している間に一番足を運んだお店、それは何と言ってもダントツで「ガブマル食堂」…

keiko & maika
5年前
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島宿真里、「聞こえるかい、海の音」

 松山からは電車で高松まで行くことになった。そしてフェリーで小豆島へ。当初は時間に余裕を…

keiko & maika
5年前
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二刀流に憧れて - れんげ料理店

 大岡さんと別れた後、岡山で寄り道したせいで、高松へ戻るのが遅くなり、その日はお昼を食べ…

keiko & maika
5年前
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じょかーれ!よかーれ!GIOCARE!

 昨年7月、スペインに高松CHAVALS(「高松若大将連」とでも言っておこうか)がやってきた時、…

keiko & maika
5年前
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ソムリエ・バッジのシェフ Cantonese 楓林

 長いヨーロッパ生活の中で、私は10年ほどパリに住んでいた。正確には、そのほとんどをパリか…

keiko & maika
5年前
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酒肴 天馬 – 天将 雅子

 天馬が見つからない。百間町を行ったり来たりするが、ない…。何度か通り過ぎた末に、「もし…

keiko & maika
5年前
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うわぁー、O O O KA さん

 高松二日目、私たちは中川さんたちとドライブに出た。行き先は岡山。フランスで「Hirotake」の愛称で親しまれていた大岡さんが、突然日本に引き揚げ、岡山にワイナリーを開いて、すでに久しい。大岡さんとは、ある真夏の日、ローヌの井戸底の気温14度のカヴで、Tシャツ1枚、4時間も話し込んだ想い出がある。その大岡さんに会いに行く。  最初は、私たち二人で電車で行こうと思っていた。そのことを中川さんに告げると、一緒に行きたいと言う。おまけに、奥さんが運転する車で。勿論、問題はない。取

一生一代の衝撃、寿司中川

 小豆島を後に、さぁ、高松入りだ。高松と言えば、言わずと知れた寿司中川。もう何年になるだ…

keiko & maika
5年前
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粘土団子を知ってるかい?

 皆さんは、福岡正信先生の名をご存知だろうか。不耕起、無肥料、無農薬、無除草の自然農法を…

keiko & maika
5年前
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バルベーラ

 初めて耳にする人の名に何故か懐かしさを覚えることがあるように、それまで聞いたことのなか…

keiko & maika
5年前
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フォトジェニック

 Triple Aの造り手の中で、アリアッナ オッキピンチと並んで出世頭と言ったら、ボルグ ドド…

keiko & maika
5年前
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シチリアのさそり

 ステファノと同時期に、私たちの名が売れるきっかけとなったもう一枚の写真がある。以前、リ…

keiko & maika
5年前
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陸のポセイドン

 ステファノ ベロッティとは、もうゆうに十年以上の付き合いだった。Triple Aの造り手の中で…

keiko & maika
5年前
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楽園

 モンタルチーノには、私たちの癒しの場があった。パラディーゾ ディ マンフレディ、マンフレディの楽園、昔ながらのやり方を変えないという約束で婿入りしたフロリオの楽園、そしてそれを受け継いだ娘ジョイアの楽園だ。昔からずっと「手」で守られてきた、海抜330mの北東向きに位置する僅か2,5hの畑だ。その収穫は当日の朝に決められ、その日の内に、私たちが家から520キロをすっ飛ばし辿り着く前に、終わってしまう。だから今まで一度も見たたことがない。  もっとも、マンフレディには別の収穫が