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《憂鬱からの脱却》交響曲第34番

ハイドン 交響曲 第34番 ニ短調 Hob.I:34 1765年?

49番《受難》ほどではないけどこれも薄暗く、そして憂鬱なメロディで始まる。それが延々と続く(ホグウッド盤で約12分)、憂鬱への誘いとも言わんばかりに引き込まれる第1楽章。見事にこの憂鬱な世界観に染まってしまった。このままこの世界で過ごすことになるのだろうか。🕯ああ長い憂鬱だ。まだ終わらないの?😐

第2楽章はもっと暗くなるかと思っていると、全くそんなことはなかった。憂鬱から離れようとして必死に明るく振る舞っている。そして自信を確信して引き離すのだ。もう暗さのかけらもない。楽しい音楽の世界に変わったのである。

不安も何もない第3楽章。愉快、爽快。深い事は考えずに楽しく気楽に行こう。もう憂鬱は遠くに消え去ったのだ。
なんだか情景描写が少ない⁉︎疾風怒濤以前初期は描写が難しい。
ハッピーエンドな第4楽章。かつての憂鬱の面影はない。時折そんな時期もあったと振り返る余裕もある。今はもう明るく元気に、億劫な気持ちなど無く意欲に満ちている。このまま歩もう。

もう少しで疾風怒濤が始まる⚡️

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