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ほのぼの生きる  187_20230728

ほしい言葉

昨日、久しぶりにボルダリングに行った。
久しぶりって・・・1週間ぶり。
私は週に3~4回、ボルダリングに通っている。
先週(木)に手を痛めてから、痛みが全然ひかないので、大事をとって休んでしまった。
通常は週末の2、3日で痛みは引くのが、今回はちょっと長かった。
ボルダリングに行かないと、日々のペースが崩れるし、運動量も減るし、何より気分が落ち込む。

昨日は、まだ手がちょっと痛かったけれど、とりあえず行ってみようと思って顔を出した。
ウォーミングアップを丁寧に行い、無理のない簡単なコースだけにして、日頃挑戦しているレベルの高いコースには手を出さないようにした。

ジムのオーナー(トレーナー)が声をかけてきた。
トレーナーに声をかけられる時はちょっと緊張する。
私が「簡単な方に流れている」のを見破る天才だからだ。
「はいっ、じゃあやってみましょうか」と高いレベルへの挑戦を促す。

いつもちょっとビビりながら、その促しに素直に乗っかり、それまでできなかったコースを克服したりして達成感を味わうのだが、昨日は本当に危険を感じ、無理をしたくなかったので、「先週手を痛めてしまい、今日もまだ痛いので無理をしたくありません」と正直に話した。

するとトレーナーは私の隣に座り込み、どれどれと話を聞く体勢に入ってくれた。
(この方は本当に「人を良く見ている」。自分の意志ではなく、相手の意志を尊重できる人だなと思う。無理なく自然にすーっと懐に入ってくる)

「これできますか」
座りながら、いろんな動作を確認される。
私はとっても体が硬い。
勉強好き、仕事好きなこともあって、一日中同じ体勢でいることが多い。ずっと机に向かっていても苦にならない。相当の猫背。姿勢が悪い。

トレーナーは「立甲(りっこう):肩甲骨を垂直に立てるポーズ」を見せてくれた。
「うわぁ、背中に羽が生えたみたいですね」
トレーナーの背中はめっちゃ綺麗だった。
「これができるようになると少し楽になるかもしれません。手の動き(ホールディングの仕方)も変わってくるかもしれませんね」と教えてくださった。

見よう見真似でチャレンジしたが、トレーナーからは「うぉんのすけさん、まずもって肩甲骨が見えません」と言われてしまった(笑)
まぁ、そうだよね~1か月に一回マッサージに通っているが、施術師の方にも「肩甲骨がつかめません」と言われているからなぁ・・・

昨日のボルダリングは30分もかけてトレーナーから肩甲骨まわりのストレッチについてマンツーマンでレッスンを受けて、充実したものになった。
行ってよかった。登るよりも多くのことを学ぶことができた。

トレーナー言わく、綺麗な立甲ができるまで1年ぐらいかかったとのこと。「1週間ぐらい集中して動きを覚えた後は少しずつやっていけばいつかできますよ。うぉんのすけさんは、努力家ですから、きっとできるようになります」
と励ましてもらった。

「努力家」
私が聞いて嬉しい言葉だ。
私はよく簡単に物事をやってのけてしまう人に見られてしまう。
決してそんなことはない。自分では努力して、努力して・・・の結果だと思っているのだが、人は結果しかみないから。
結果だけを見て羨ましがられたり、自分が望んでないぐらいの過大評価をされたり。
それよりも「あなたは毎日コツコツと努力する人ですね」と言われることの方が私は嬉しい。たとえ結果が伴っていなくても、頑張っている自分を応援してくれている方が嬉しい。

トレーナーはそんな言葉をくださった。
そして、ボルダリングをする上で怪我を回避するための基礎トレーニングを教えてくださり、その上、おそらくこれを続ければきっとダイエットにもなるような気がしている。一石何鳥もの手法を授かった。

これを修得するのに1年?
やってやろうじゃないか。
単純に「痩せたい」だけではなしえなかったことも「ボルダリングを上手になりたい」というより具体的な目的のためであれば、続けられそうな気がする。
8月の同窓会にはもう間に合わないかもしれないが、すっきりとした背中と正しい登り方を身に着けるために・・・

うぉんのすけ 立甲はじめました


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