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手をつないで

きみが隣で笑っている
僕も笑っている
つないだ手はとてもあたたかい

僕はきみに愛していると言ってしまった
今まで一度も言ったことがなかったのに
なんだか今日の僕は変だ

きみのためにあくせく働く
きみがピンチの時にタイミングよく登場し、まるで僕はヒーローだ
歯が浮くような甘い言葉も惜しげもなく発している
脚も長くてスタイルがいい
これは本当に僕なのか

ピピピピピ
アラームの音で目が覚めた
なんだ夢だったのか
僕たちはずーっと手をつないだままお互いの夢を交換していたんだね
あれはきみが見た夢だったんだろ

きみは僕の手が大好きだったね
グローブみたいなごつごつの手を嬉しそうに眺めていた

さあ僕の手だよ
きみが大好きな手さ
もう一度きみが笑ってくれたらそれで十分だ

きみはきっとまた夢を見るよ
僕の夢を

そうして思い出せばいい
あの幸せな時間を
一緒に手をつないで並んだあの日々を

きみはしあわせそうに笑った
いい夢を見てるんだね
だんだん冷たくなっていく

インスタントフィクションとは自由な発想と気軽なノリで書かれた文章、読書しない人でも遊び感覚で挑戦する。原稿用紙1枚=400字の中で表現、自分の思う「面白い」を入れるのがルール。

youtubeピース又吉直樹「渦」より

今年に入って、一人のフォロワーさんが私のインスタントフィクションを気に入って、読んでくださっている。
私のnoteの投稿記事は日記がメインで、たまーに創作なるものをしてみているのだが、インスタントフィクションだけを読んでくださるお客さんは珍しいので、ちょっと嬉しかったりする。
それでなんだか急にやる気になっちゃって、作ってみた(笑)

今後ともよろしくお願いします。

<1年前の”ほのぼの日記”>
昨年の1月は英会話を頑張っていたようだ。
無職となり英会話の先生が唯一の話し相手だったようだ(笑)
実は昨年の12月1度もレッスンを受けられず止めようかと思っていたが、なんと!今月は皆勤賞。30日連続でレッスンを受けている。すごいぞ! 

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