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明日の種をまく 144_20240209

離婚だぜ!こんにゃろーっ!

うぉんのすけ、あなたは病人ではありません、怪我人です。

そんな病人のような振る舞いはダメです。
ただ怪我しただけでしょ。
それも好きなボルダリングをやっての怪我でしょ、自業自得です。
ただの捻挫でしょ。
甘えないでください。
普通の生活してください。
仕事だって行こうと思えば行けます。行く気がないからです。

起業して同じことが起こったら、仕事休みますか?
仕事を休んだら信用と収入に大きく響きますよ?
覚悟してますか?

相変わらず鋭い言葉を投げてくる。

うぉんばっとめ。

くそーーーーー
何も言い返せない。

お前みたいな白状な夫とはもう離婚だ!りこーーーーーーん!!

と私が叫ぶと、ニコニコしながら、当面生活するのに必要な食料品やら灯油の追加や家の中の導線の確保などをしてくれた。

物理的な支援はちゃんとしてくれるが、精神的な甘えは一向に許してくれない、なんとも優秀な夫である。

確かに松葉づえの一人生活で困ること、これに関しては何とか助けてくれたので、それだけでも感謝である。
一人だったらどうしよう?考えただけで辛い。

あとの甘えた考えは本当におまけだな。

よし、着替えるか。
一人だったら絶対に一日中パジャマで過ごそうとしたと思う。
布団も面倒くさいから敷き放しにしていたと思う。
そこに布団があれば、ゴロゴロしてしまう。
夜、これらの布団を自分で敷き直さなければならないことを想像すると足のことを考え嫌になるが、ここはあえて1日の充実した生活のために普段どおりの生活にすることにした。

今日夫は帰ってこない。飲み会だ。
うぉんのすけ迎えに来れる?
車の運転の自信がない。
夫には帰ってきてもらいたいが、迎えに行けないから今日は残念ながら別々だ。
車社会の不便なところ。飲んだら家に帰れない。
夫の会社はアパートから離れたところにあるため、代行を使うと1万円近くかかってしまう。実家の方が近いから実家に泊まるのだ。
便利といえば、便利か。

子どものいない私たち夫婦は、いつか一人になることをいつも意識して生活している。
相手に甘えてはいけない。甘えて困るのは最終的に自分だ。

厳しい言葉というのは、耳が痛いし、くそーって腹もたつ。
だから他人に言われると許せない。たぶんそこでジ・エンド(笑)
素直に聞けるほど大人でない。
もっと腹が立つのは身内の言葉だ。
若い頃はよく反発していたな。
特に母からのアドバイスには全く耳を貸そうとしなかった。
発せられた声だけがただただ耳に付き、発せられた言葉そのものの意味やそこに含まれる愛情なるものなど、一切受け取ろうとしなかった。
今ならわかる。身内の厳しい言葉ほど、愛のこもったものはない。

私が堕落した生活を送れないのは、ある意味、この厳しい(本当の意味で優しい)夫のお陰かもしれない。
感謝である。

完全に復活したら覚えとけーーーーー
こんにゃろーーーーーってしてやる!
それでもニコニコしてるんだろうな、うぉんばっとだから。

<1年前の”ほのぼの日記”> 
これは絶対に読んでほしい。
インスタントフィクションへの返事。
「夫婦の愛」を表現するのは、人それぞれ。
LOVE & PEACE💗


タイトル画像は、仲良くさせていただいているnoterさん温水温(ぬくみず ゆたか)さんの作品です。


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