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ほのぼの生きる  203_20230814

きょうだい

私は3人のきょうだいの長子である。
3歳下の妹と11歳下の弟がいる。
弟の奥さんは8歳も年上で妹と同じ歳だ。
(お姉ちゃん子だったことが影響しているのかなぁと思ったりする(笑))

小さい時は、妹と私はそこまで仲良くなく、祖父に甘やかされて育った私は家族の中で一番の王様。
まったく妹を思いやるような優しい姉ではなかった。
ものを譲るなんてこともした記憶がない。

妹はそんな姉について回り、今でも私の友だちのことをよく覚えているし、幼き頃の出来事を思い出しては語ってくれる。
妹の方は案外、こんなダメな姉を慕ってくれていたようだ。

弟に関しては小学5年生の時に生まれたので、どちらかというと母親ぶっていろいろと面倒を見てきた。
妹も弟を可愛がった。
私のような母親というよりは弟として可愛がっていたように見えた。
弟は年上の姉2人から可愛がられて、やさしめの男に育った。

私が20歳で成人したときに、弟はまだ9歳だった。
よって、ほとんど弟の小さい頃に関係していない。
弟が20歳で成人したときに、私はすでに31歳。ちょうどオーストラリアに行っており、バリバリと働いていた。

妹は私より1年先に結婚した。
子どもが2人。姪っ子はもう10歳だ。
弟は4年前に結婚し、3歳の姪っ子がいる。

こうして、親となった妹と弟は、私から見るとしっかりとした大人になっており、私だけがいつまでも大きな子ども。もう49歳なのに・・・

妹と弟は、いつのまにか仲が悪くなってしまっていた。

原因は、それぞれが家庭を持った(親になった)からなのだろうか。
私にはわからない。両親に対する態度も、私とは異なる。
両親に対して子どもでしかない私は、両親のことだけを考えればよい。
一方、親になった妹と弟は、自分の子どもの親である役割もあるため、両親と子どもの間に立ち、複雑な動きを見せている(←これは私の視点)。

これは愚痴でも悪口でもなんでもなく、いつもの私の得意な人間観察・思考分析である。

妹は実家に帰省すると、子どもが中心になる。つまり親としての自分で両親と接するわけだが、両親に対しては子どものように振る舞うため、甘えが出てしまう。
「やってあげよう」より「やってもらおう」の気持ちの割合が多いのかもしれない。

たとえばだが、私は実家に帰る時「休める」と思って帰ったことはない。
むしろ「両親に尽くしたい」という気持ちが強くなるため、普段よりもあれこれとやることが多くて、忙しくて疲れてしまう。
妹は、帰省時には「束の間の休憩ができる」と思うのだろうか、両親に子ども(要するに孫)を預けて、少しだけ休んでいるように見える。
まぁ、両親はそれを喜んで受け入れており、別に構わないのだが・・・

弟の場合は、奥さんを連れて帰省するため、奥さんにとても気を遣っているように見える。一緒に住んでいないということもあるからか、お客さん扱いというか、どうぞごゆっくり感が否めない。

この構図は問題ない。
しかし・・・妹と弟が一緒に帰省すると途端にややこしくなってくる。

妹と弟のどちらもが「大事な両親を働かせて!!」と不機嫌になるのである。
私に言わせればどっちもどっちだ。
自分のしていることは棚にあげて、相手のしていることはよく目につく。

3人そろうと、結局、子どもがいない私が一番の働きものになり、両親からは感謝されるものの、孫を見せに帰っている妹、弟も十分に親孝行をしていると思うのだが、妹と弟どうしは、お互いの理解はなかなか難しいようだ。

弟の奥さん(義妹)に対して、どのように両親のことをお願いしたらいいのか、悩ましい。
私が逆の立場だったら、2人のお姉さんがいるのに、勝手が許さず、居づらいだろうなと思う。
自然にお客さんの態度にならざるをえないのも理解ができる。
うちの母は、義妹にいろんな理想をもち、求め、2人の娘と比較し、なかなか受け入れられないでいる様子だ。

あーーーー長子は難しい!
ここは、私の腕の見せ所。
上手に、妹と弟の間に入り、仲を取り持つこと。義妹と母の仲を取り持つこと。
これが最大のミッションである。
わかっている。わかってはいるが、これがなかなか難しい。

寅さん風「長子はつらいよ」
うぉんのすけ一家の映画が一本とれそうである。
はたまた「渡る世間は鬼ばかり」のシリーズドラマも書けそうである。

みんな、仲良く。
いずれにしても、両親に対する3人の子の愛情は間違いないように思う。
それぞれがそれぞれの思いで大切にしていることを確認できた帰省であった。

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