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フェムテック。各社の今の温度感、どれくらい?(前編)

「フェムテックの温度感や他企業の取り組み状況。最近はどうなってるんでしょうか?」。こんなご質問・ご相談をいただくことが増えてきました。ウーマンズは女性ヘルスケア領域の法人ネットワークを強みにしていることもあり、「業界の温度感」はリアルタイムで感じ取れている方だと思うのですが、その答えの一つが「4%」という数字かもしれません。


「フェムテック」の言葉を記入した企業は4%

今年4月に、当社が業界向けにリリースした「女性ヘルスケア市場動向予測レポート」。10年近く継続している毎年恒例の業界向けのトレンド発表で、2023年版のレポートは今年4月にリリースし、約1000社様にDLいただいています(ありがとうございます!)。

DLしていただく際に皆様にアンケートにお答えいただいているんですが、その一つが「レポートを何に役立てたいいか?(何を知りたいか)」。自由記述式型のアンケートなんですが、そこの記入欄に「フェムテック」を記述した企業様はわずか「4%」でした。

当レポートのDLは現在もコンスタントに増え続けていますが、おそらく今後も4%前後で推移し、この数字が大きく跳ね上がることはないだろうなと見ています。

一大ブームは、落ち着きつつある

この数字のみで「フェムテックに対する業界の温度感」を判断するのは早計ですが、日ごろ様々な企業様と情報交換を行ったり、取引先様からの直接のお声やご相談を伺う限りでは、「フェムテック」は一時よりはだいぶ落ち着いてきた感があったので、「4%」の数字は、納得と言えば納得です。

フェムテック元年となった2020年~2022年はメディアの報道も過熱し、全国各所でフェムテックをテーマにしたセミナーやイベントが開催され、新語・流行語大賞にもノミネートされるなど一大ブームとなりました。ーーが、昨今は「若干落ち着いてきた…かな?」と感じている人は、実は多いんじゃないかなと思います。

実際、前述のレポートをDLした企業様からは、アンケートでこんな記載をいただきました。

・フェムテックへの関心度が下がっていると感じている昨今、実態を把握したいと考えております(化粧品メーカー)

・新規事業立ち上げの準備をしていますが、チームメンバーからは「フェムテックって、もう遅くない?」との意見もあがっています。判断材料として、レポートの申込をさせていただきます(食品メーカー)

・フェムテックのトレンドに一服感が出てきているため、これまでとは異なるな広告施策をクライアントに提案する必要がある。そのヒントを見つけたい(総合広告代理店)

出典:当社実施アンケート

業界内での温度感の変化については、当社で定期的に配信している業界人向けのメルマガラインの開封率からも読み取れます。というのも、「フェムテック」をタイトルに入れた記事の開封率は以前よりもだいぶ落ちました。(フェムテックの記事を配信するようになった3年前は、世の中全体で情報そのものがまだ少なかったこともあって異常なPVを叩き出していたので、最近のPVは「激減した」と言うよりは、「正常なPVに戻った」という表現が正しいかもしれません)

それなら。各社は今何に関心があるの?

一方でウーマンズには日々、様々な企業様からご相談、情報交換依頼、講演ご依頼、イベント出展の問合せなどをいただいています(ウーマンズの事業ドメインは女性ヘルスケアなので、いずれも依頼テーマはもちろん「女性ヘルスケア」です)。そして、ウーマンズのメルマガ会員登録も毎月着実に増。やっぱり女性の健康に注目する企業は、同業種・異業種関わらず増えたなって実感しています。

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来年東京ビッグサイトで開催する「女性特有/男性特有の健康課題を解決するビジネスが集結するEXPO」の出展申込のペースも前年同月比で確実に上がっていて、昨年よりもこの市場がさらに盛り上がっていることを日々の営業活動でも実感しています。

となるとーーー。つまりフェムテックのブームは結局落ち着いたのか?それとも、やっぱりまだブームは健在?…この相反する現象は一体何なのか。後編に続きます!


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