となりのまさゆき

皮膚科医です。一般内科や漢方など、これまで幅広い分野を経験してきました。このサイトでは…

となりのまさゆき

皮膚科医です。一般内科や漢方など、これまで幅広い分野を経験してきました。このサイトでは「病気のこと」や「高齢者医療」をわかりやすく紹介していきたいと思っております。 宜しくお願いします。

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自己紹介

皮膚科医です。一般内科や漢方など、これまで幅広い分野を経験してきました。 このサイトでは「病気のこと」や「高齢者医療」をわかりやすく紹介していきたいと思っております。 私は病気を複数持ち、現在正常歩行ができません。装具をつけたとしても正常歩行はできず、病院のような平坦な場所でせいぜい50mくらいしか自分では動けない状態です。それより距離がある場合、必ず車椅子を使わないといけません。完全な障害者ですね。月の第1、3週の月か火曜に更新予定です(さすがにそれ以上の頻度で更新は無理

    • 急性蕁麻疹について

      こんにちは、となりのです。本日は「急性蕁麻疹」について扱います。 「蕁麻疹」と聞くと皆さんご存じかもしれません。実は、急性と慢性で違うのです。6週間以上、蕁麻疹が止まらない場合、慢性扱いとなり、6週間未満は急性になります。治療法も若干違うのです。 「蕁麻疹」はとにかく「かゆい」のが特徴です。これは急性も慢性も共通です。原因は様々ですが、ストレスを感じている人に多く、半分は原因不明です。「冷やす」と効果的です。意外とこれは知られていないことが多く、知っていると便利ですよ。

      • 心不全について

        こんにちは、となりのです。本日は「心不全」について学びます。 「心不全」は「高血圧症」などで起きます。「心臓」は人間にとってポンプのようなものです。「血液」という水をくみ上げているわけです。「心臓」は胸の左側にあって、さわると、どくどく音がします。人間は高齢になると「心不全」の確率が上がりますが、これは「心臓」の機能が低下して「血液」をくみ上げることができなくなるためです。よく病院で「水分をあまりとらないで下さい」と言われますが、これが原因ですね。 「心不全」に気を付けまし

        • 認知症について

          こんにちは、となりのです。本日は「認知症」についてお伝えします。 「認知症」と一言で言ってもいろいろあります。アルツハイマー型とかレビー小体型とかあり、一言ではとても言えません。単なる物忘れのこともあるのです。冷蔵庫を閉め忘れた、ボールペンの保管場所を忘れたなど、山ほどあります。よく綾小路きみまろさんがネタにしていますね。 私の知識では、たとえ「認知症」と診断されても、解剖学的には違う割合が8割だそうです。 「認知症」、奥が深いです。

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          風邪について

           こんにちは、となりのです。本日は「風邪」についてご説明します。一口に「風邪」と言っても、原因はたくさんあります。基本的にウイルスというコロナでもお馴染みのやつが原因です。こいつらがのどにはり付いて悪さをするのが「風邪」になります。ですから、患者さんはせき込みます。風邪の原因ウイルスを追い出そうとするのです。以前は抗生物質が処方されていたのですが、現在は処方されないのが普通です。世界的に抗生物質は処方しなくなっています。抗生物質はウイルスに効かないのです。20-30年前は処方

          心筋梗塞について

          こんにちは、となりのです。本日は「心筋梗塞」を扱います。心筋梗塞とは、端的にいうと「心臓の周りの血管の通りが悪くなること」を言います。血管って何?という方は前回の記事を見てくださいね。心臓とは体の左にあってどくどくしているものですね。血管とは血液の通る管であることは前回書きました。今回は違うことですね。血管の断面が狭くなります。 つまり、ドラえもんのドカンの話ですね。あんな感じで狭くなるわけです。困りました。 狭くなって血液が通らないから栄養の酸素が必要なところに届きません

          心筋梗塞について

          気管支ぜんそく

          こんにちは、となりのです。 本日は表題の「きかんしぜんそく(気管支喘息)」の話をします。気管支喘息は息をはぁーはぁー吸うところ、つまり胸にある気管支の病気です。普段は大きい空洞なのですが、それが小さくなってしまうのです。昔のドラえもんに登場した空き地のドカンを想像してください。困りますよね。 すると何が起きるかというと、苦しくなり、息ができなくなります。苦しいのでパニックを起こす患者さんも少なからずいます。病院に行くと、薬を吸う「吸入器」を使うことが多いのはそのためです。軽

          悪玉コレステロールをほうっておくと…

          こんにちは、となりのです。本日は悪玉コレステロールをほうっておくとどうなるか、を考えてみたいと思います。 悪玉コレステロールというのは文字通り悪者なのですが、こいつが高いと痛い、冷たいなどの症状は起きないです。症状が起きないという意味では糖尿病と同じかもしれません。糖尿病も症状ありませんし。 ただ、これをほうっておいてはいけません。病院で血液検査をするとしょっちゅうわかります。 なぜかというと、何もしないと後であわてる可能性があるからです。別に脅しているわけではありませんよ

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          2回くらい抜けてしまい、すみません🙇

          上の通りです。 私は元気ですよ(笑) 宜しくお願いします。

          2回くらい抜けてしまい、すみません🙇

          二次性高血圧症って知ってますか?

          こんにちは、となりのです。本日は高血圧症、特に二次性高血圧症の話をしたいと思います。中年以上の方や高齢者、特に血圧が高くて降圧剤を飲んでいる方は知っていた方がいい内容です(私は皮膚科医ですけどね 苦笑)。 高血圧症は、日本人では4300万人の患者がいるという最大の患者数を誇る疾患になります。数が多すぎるので、とりあえず、医師は高血圧の患者さんを見たら降圧剤を処方するというスタンスをとっていることが多いようです。 これは決して間違いではないのですが、何で高血圧症になったか?と

          二次性高血圧症って知ってますか?

          年齢が90代でも嫉妬する!

          こんにちは、となりのです。年齢がどんなに高くても女性は「嫉妬する」ことを皆さんに知ってもらいたいと思います。 私の祖母の話です。年齢は90代。ちなみに祖父も90代で健在。訪問診療の関係者、特に若い女性(20-30代)が来る前日となると祖父はご機嫌になり、風呂に入って体をきれいにしています。祖母はいつもその姿を見てばかにしています。 訪問診療関係者の女性が、祖父の家に来ているリハビリ関係者が気になるようです。その人は祖母の介護もしており祖母も気に入っている人です。あるとき、

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          超高齢者から嫌われると、嫌った人から信用されること(逆転)は不可能!

          こんにちは、となりのです。私は後期高齢者(75歳以上)特に、85歳から90代以上は「超高齢者」と呼んでいます。この世代は、アナログ世代が中心で、一般的な高齢者(特に前期高齢者)と明らかに違うからです。パソコンやスマホを使えないことが多いです。Windows95も知らない人が結構います。そりゃあ、使ったことがなければわからないですよね。大体1980年台まで活躍した世代になります。私の祖父母はまさにこの世代です。 ちなみに私が勤める病院はこの世代がたくさん受診します。結構大変で

          超高齢者から嫌われると、嫌った人から信用されること(逆転)は不可能!

          高齢者の夜間せん妄って知ってます?

          こんにちは、となりのです。本日は「高齢者の夜間せん妄」を取り上げたいと思います。そんなの知ってるよ、という医療従事者、特に看護師は多いかもしれません。一般の方もいるので詳しく見ていきます。 高齢者、特に後期高齢者はいつもと違った環境にいると不安になります。特に夜間です。基本みんな寝ちゃいますしね。高齢者は眠れない人が多いのです、特に違った環境だと。するとその不安感から普段ではありえない行動を起こしてしまうのです。普段はおとなしい人が夜暴れだしたり、突然怒り出したり、ベッドの

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          高齢者の伝達方法は口コミが多い

          こんにちは、となりのです。上記のこと、いわゆるアナログ的な伝達方法で今の時代に合わないかもしれませんが、これがなかなかすごいです。 最近はネットやネットのSNSなどで情報を伝達していく方法が主流なのですが、ネットの情報は不確実なことが多く、信用できないものが多い印象です。情報の伝達スピードは速いですけどね。 それに対して口コミだと確実性が高い(若干信頼できないものもあるが)ことが特徴です。情報の伝達スピードは前者に劣りますが。パソコンやスマホをあまり使いませんからね、高齢者は

          高齢者の伝達方法は口コミが多い

          帯状疱疹ワクチンについて

           こんにちは、となりのです。最近テレビコマーシャルの影響もあり、「帯状疱疹ワクチン」に関する質問を頂く機会が増えています。今回は「帯状疱疹ワクチン」について説明します。  帯状疱疹は患者さんの数が多く高齢者が重症化しやすい傾向がありますので、事前に薬で何とか予防できないか、つまり帯状疱疹ワクチンを作れないかとの趣旨で開発がスタートしました。小児が接種している水痘(すいとう)ワクチンが帯状疱疹も予防することがわかったため(水痘と帯状疱疹は同じウイルス)、日本でも2016年より

          帯状疱疹ワクチンについて

          帯状疱疹について

          こんにちは、となりのです。今回は高齢者では特に注意が必要な「帯状疱疹」という皮膚疾患を紹介します。  「帯状疱疹」は80歳以上の人であると3人に1人が罹患したことがあるとの報告があります。年齢が若くても罹患しますが、重症化するのは高齢者が多くなります。「帯状疱疹」は患者さんの数が非常に多い上、伴う痛みが激しいことも多く、私は厄介な皮膚疾患と考えています。  「帯状疱疹」は皮膚に帯状に皮疹が出来て痛いのが特徴です。全身どこにでも出現し、神経の走行に沿って皮疹が見られます。熱が出

          帯状疱疹について