むかし書いた韓国コラム #393

 セウォル号沈没事故などを受け教育部が昨年小学生を対象に水難事故時に備えた水泳の授業を義務化した。韓国の子どもの溺死死亡率は10万人当たり3.1人で、OECD加盟国で最悪だという。しかし昨年基準で韓国の小学校5913校のうちプールがある学校は76校、全体の1.3%にすぎない。当局はプールのない学校については周辺の公共プールを借りるよう指導しているそうだ。

 ということは韓国の小学校ではこれまで通常の体育の時間に水泳はやらなかったのだろうか。暑い夏の日にプールの授業がないとは気の毒だ。日本の小学校では83%にプールが設置されておりほとんどの学校でプール授業がある。プールの後の授業がけだるく眠たかったのは懐かしい思い出だ。水不足のためプール授業が一切ない年もあったがその時は悔しかったもの。それでも韓国の小学生と比べたら環境には恵まれていたようだ。

【解説】
 プールの授業がないとは気の毒だとか、プール授業がないときは悔しかったとか書いたが、それは多くの人が持つであろう感想を書いたまでで、個人的には泳げないしプールの授業は嫌いだったので、韓国に生まれていればあんな嫌な授業は経験しなくて良かったのになぁと思ったりもする。もちろん韓国に生まれていればもっと嫌なことも多々あったろうけど。

(初出:The Daily Korea News 2016年8月2日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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