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君たちはどう生きるか?の感想?

夏は映画だ!

などと言ってはみても、説得力が微塵もない。
映画を見る習慣が僕にはほとんどないからだ。

おそらく映画を見るのは習慣のひとつなんだろうなと思う。
だいたいのことは習慣であり、習慣がニンゲンをつくるのだ。
僕は映画を見ない方のニンゲン。

夏のアニメ祭り。
日本三大奇祭のひとつと呼ばれる。
後は、山崎春のパン祭りと、残りひとつは諸説ある。

みたいな。

さて。
この夏話題のあの映画、君たちはどう生きるか、を観てきました。
いまから少し前の公開2週目くらいのこと。

公開当初、例のポスターのビジュアル以外が分からなかった段階だった。
現時点は公式からいろいろビジュアルが公開されたり声優が発表された今のタイミングは遅いとも思うけれど。
早さだけが重要ではないと自らに言い聞かせて書いておくことには何らかの意味が、きっとあるだろう。

世の中には2種類の映画があるという。
ひとつは事前情報無しで見た方が良いもの。
もうひとつは事前情報があった方がよいもの。

とはいえ、だいたいの映画は事前情報が無しで見た方がいいんじゃねぇかな。と思い至ったった。

ネタバレ禁止というネタバレ

「この映画ネタバレ禁止だから、ネタバレを食らう前に見た方がいいよ」
というのは、重大なネタバレであると認知されうる。
(もちろん言う人は親切心から言っているのだろうけれど)

ネタバレ禁止ということは何か予想のつかないことが起こったりするんでしょ。
どんでんが返ったり、びっくりすることが起こったりするんでしょ。
ということが自然と想起されるわけだ。

そうすると、見ている間に身構えることになる。
ほら来るぞ、油断をしていると予想もつかない出来事が急に来るぞ。

急に予想のつかない何かが起こることを、予想しながら映画を見るということは、成り立つものであろうか。

とはいえこの映画はそういうのではなかった

でも、君たちはどういきるか(略して”きみいき”)はそういう類の映画ではなかったように思われました。

別に何か思いもよらぬことが起こるわけではなかった。
賛否両論あるけれども、僕にとってはすこぶる面白かった。

前情報が一切無いところでの映画視聴というのは、思いのほか価値があったなぁと思うのであります。

ネット上で大喜利が繰り広げられたことでもおなじみの、あの特徴的なカッコいい鳥の顔のポスター。あれだけが事前情報。

なんかこう、カッコいい感じの、こういう目のある鳥が、なんかこう助けてくれたり、何か裏切ったり、でももう一回助けてくれたりするんでしょ。

と思っていた時期が僕にもありました。

とはいえ思ってたんとちがった

****** ここから内容にかかわることを書きますが大した内容ではないです。 *****














見進めていくうちに、これまでの作品の総集編という位置づけになっているのだと感じました。
ストーリーとしてはシンプルで、ボーイが異世界に行き還ってくる話。
ボーイがガールにミーツするし、そのガールは自分の母親である。

冒頭
まず空襲のシーンから始まる。
「こういう映画なんだ!」という率直な感想。
前情報が無いというのは、いちいちすべてのことが新しい情報なわけで、自分にとってそれが嫌ではなかった。

背景のタッチが怖かった。
眞人が走り抜けるときの他の人間のゆがみ具合も怖い。

疎開後
父親、木村拓哉が声を当ててるんだな。ハウルの動く城。
現実感が無い声。全体的に不穏。
再婚相手も不気味。
田舎の大邸宅。人のいない玄関。
奇妙な老婆たち。動きが気味が悪い。
廊下の先に座っている謎の人。

とにかく怖い。
これはアレだ、ジャパニーズホラーだ。
だからネタバレ禁止なんだ。僕、怖いの苦手なんだけどな。
新機軸を打ち出しすぎだよ。小さい子が怖がるでしょうに。
と思った。

ホラーではなかったけれども。

眞人さん
刈り上げ。なぜか見ているとポニョの歌が脳内でリフレインする。
ポニョの宗介だ!と思った。

塔と行方不明になった叔父
これは監督自身とその作り上げた世界や作品群を表しているように思える。
塔を引き継ぐにあたり、世襲を否定していたり。
ところで、マントのまわりに丸い宝石がいくつかついてる衣装は、なんかシンプルすぎるのではないかと思った。

塔の内部には、これまでの映画のシーンが多くあったように思った。
ラピュタっぽい壁を登っていくシーンがあったり、カリオストロの城っぽかったり、千と千尋だったり。

キリコさん
かっこいい。美人。現世との関連は、とか。
ちょっとだけカリオストロの城の五右衛門に似てるなと思った。
何かのインタビューで「五右衛門が嫌いだからあまり劇中でセリフを与えなかった」と言われていたのだけど、それに対し何か心境の変化があったのかしらと思いました。全然勘違いかもしれません。

あの鳥
なんなのあの鳥、あまりカッコ良くない。
むしろ、故意に醜悪に描かれているように思われた。

これは鈴木プロデューサーなんじゃないかな。と思った。
塔の世界から最終的には彼も追い出される。


ちなみに、めちゃめちゃ刺さった感想はコレでした。


もう一回見たいな

もう一回見たい。

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