タリン到着 琥珀と繊維とチョコレート【欧州街角探訪⑲=エストニア編=】
目が覚めると、船内は真っ暗。就寝時間が早かったから、深夜に目が覚めてしまったのかも。
船の揺れはあまり気にならなくなっていて、気持ち悪さも全く無くなっていました。まぁ、もうひと眠りするか…と思い再び目を閉じたところで気づきます。
あれ？そういえばこの部屋窓ないし、朝でも真っ暗なんじゃないか？？
とりあえず時間を確認しようとスマホの画面を見てみると
なんと寝てる間にエストニアの首都タリンに到着しておりました。
慌ててシャワーを浴びて荷物をまとめ飛び出ました。幸いまだ着いたばかりだったので、船内には他にも乗客が残っていましたが、危なかった。一歩間違えたら最後の１人になるところだった。
あ、どうも、ロングスリーパーのケイトです。
エストニアはバルト海沿岸の、バルト三国と呼ばれる国々の内最北の国です。海を挟んでフィンランドのオスロとは高速船で１時間くらい。南はラトビア、東はロシアの国境を接しています。
旧ソ連の国の一つですが、現在はEUにも加盟し、通貨もユーロを導入。またIT関係の発展が目覚ましく、あのSkypeを生んだ国でもあります。
そんな急速に成長している国の首都、タリンには旧市街が広がっており、ロシアと西欧の混ざったような、とても魅力的な街並みが残っています。今日はあそのあたりを散歩していきましょう。
旧市街は城壁跡にぐるっと囲まれており、北側の入り口には太っちょマルガレータと呼ばれる砲塔があります。ずんぐりしていて可愛い。
門をくぐると、目的の旧市街！パステルカラーに塗られた建物と、オレンジ色の屋根が鮮やかです。
パリの様に、すべての建物が整然としていて、同じ建築様式なのも美しいですが、タリンの街もこれはこれで本当にかわいくて素敵です…！
外壁沿いにぐるっと回ってみます。実際に外壁に登れるところもあったりします（お金かかったので入ってませんが）
旧市街は徒歩でぐるっと回れちゃうくらいのサイズなので、どんどん奥の方まで見ていきましょう。
旧市街南側は少し高台になっていて、街の全景が見渡せます。屋根の色が鮮やかです。
高台から市内を守ってくれているお方。中は空洞で、夜に遭遇したら全力で逃げたくなる外観です。この黒い修道士様は他にも２人いらっしゃいます。囲まれたらすごいこわい。
中心地にも向かいましょう。観光客の方々も昼間になって増えてきました。
旧市街中心のラエコヤ広場です。工芸品の出店がそこかしこに出店していてとてもにぎわっています。エストニアの名産といえばなんといっても毛織物！冬が長くて厳しいバルト海沿岸では、寒さから身を守るためのニット製品が発展してきました。昔のニット製品は、完全に寒さをシャットアウトするために隙間なく編み込まれていてとても重かったそうですが、現在では伝統を伝える手工芸品の側面が強く、なかなかオシャレなマフラーや、ニット帽が所狭しと並べられています。
観光名所のヴィラ門付近にも出店が並んでおり、お店の奥ではおばあちゃんがチクチクと編んでいる様子を見ることが出来ます。
また、エストニアで有名な製品といえば琥珀も挙げられます。エストニア含むバルト三国は世界的に有名な琥珀の産地で、街中には至る所に琥珀のジュエリーショップがあります。看板猫の目が琥珀で出来ていますね。
そしてチョコレート！ヨーロッパには各地に有名チョコレート店がありますが、ここエストニアにもカレフという1806年創業の歴史長いチョコメーカーがあります。
西欧諸国に比べて物価が安いバルト三国。ここのチョコもなかなか高級なお味がするものから、スーパーで買えるお安いチョコまで揃っていますが、全てがかなり手軽な価格で手に入ります。ありがてぇ……
工場兼直営店は、旧市街北側の新興地区にあります。泊まっていたホステルから近かったのでがっつり買って食べました笑
夕飯はLIDOという日本でいうファミレスみたいなところに行きました。まず店内が可愛い！！そして安い！！！！北欧ではファストフードとスーパーでしかまともに食料が調達できなかったので、久しぶりにレストランに行くことができて本当にうれしい…！
食文化はロシア料理の流入が大きく、僕が食べたこれらも全てロシア料理。
ロシアの水餃子ペリメニに、ロシアのスープ。そしてビートルーツとリンゴのサラダ。これで€6でした。いやぁ安い！！これストックホルムで食べようと思ったら€20くらいするのでは…
そして店員さんの制服がハチャメチャにカワイイ。民族衣装がモチーフとのこと。花冠がすてきです。
キレイな街並みに、物価安の恩恵を受けた満足いく食事。心身ともに満ち足りたエストニア紀行でした。
翌朝、タリン郊外のバスステーションへ！ここからラトビアの首都、リガへ向かいます。
バルト散歩は次回、リガに突入です。
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