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牛乳は愛なのか?

 最近の過激推し活とホスト問題からどうも頭が離れない。違和感が拭えない。確かに何らかの理由で相手にされなくなったからと言って相手やその周囲に攻撃を向けるのは自己中心的だとは思う。他方で、女性側の謂わば無償の愛を利用し搾取し成り立つ商売がいかに無情であるかを示した事件でもある。それにもいつか終わりが来る事を誰も言わないし、気づいていても知らないふりをしている。

 昨年だったか、学校か何処かが長期の休みのために牛乳が余って困っていたと記憶している。牛にとったら、いくら品種改良の賜物であるとしても、元は仔牛にやるための母乳である。しかし、人間からみればただの人間に提供する飲み物や乳製品の原料でしかない。そのように、母牛の仔牛への愛は、別なところでは工業製品にすり替わっている。人間の愛もそうやって搾乳されて都合が悪くなれば無駄になり廃棄される。私は知り合いに「何て事ない話だと思って聞いてたらば、とんでもなく深い海に引き摺り込まれる内容になるから何だか怖い」と言われた事がある。それは性分だから致し方ないのだ。

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