8年越しの目標を達成した。

8年越しの『夢』ではなく、8年越しの『目標』だ。
『夢』と言うと、『叶うか叶わないかわからないけど、叶ったらいいな』というニュアンスが含まれてしまう気がして、当初から敢えて『目標』にしていた。

4人家族を作ること。

30歳の時、明確な目標を設定した。その目標のために婚活を経て結婚、妊娠して長男(トラ・仮名)を出産。会社に復帰してすぐにふたり目を妊娠。そして次男を出産(タツ・仮名)。

4人家族、できた・・・

『念願』…だったはずだった。なのにその時点で私は既に、作ったばかりの『4人家族』を自ら壊すことを考えていた。

離婚。

結婚~出産~子育ての急激な変化が続く時期。
それまで世の中わかったような気になっていた私は、すべての価値観をひっくり返された。

「わかったような口をきいてすみませんでした。何もわかっていませんでした。こんな大変なこと世の中にあったなんて知りませんでした。」

世の中に向って土下座をしたい気持ちだった。
中でもとにかく、どこか『他人事』な夫の存在が、いちばんショックだった。予想もしていなかったところで見事に足元をすくわれて転び、したたかに体中を打ち付け、立ち上がれなかった。

急激な、暴力的なまでの『変化』を迫られ、受け入れるしかない私と、
どこ吹く風と独身時代と同じ生活を続けようとする夫。

子供の可愛さ、愛おしさも、想定外だった。でも、初めての子育ての大変さ、それに伴う生活の変化も、私にとっては想定外だった。
身を削りながら変化を受け入れるしかないと腹をくくった。
これも…あぁこれも…とひとつずつ、それまでの快適だった生活習慣を捨てる毎日だった。

しかし隣を見ると、『できる範囲で』『手伝う』というスタンスの夫がいた。これまでと同じ生活、仕事、通勤、趣味、それらは変えない前提で、その範囲の中に納まることだけを『手伝う』と、なんの疑いもなく笑う夫。

「あなたの子でもあるでしょ。」

「うん…だから?」

いや、上手く説明できない。
でも何かが違う。絶対に違う。

上手く説明できないままに夫に感情をぶつけて、ケンカになる。
不安そうな顔をして、私と夫を交互に見上げる長男トラの顔を見て思った。

これはマズイ。何とか、しないと。

離婚

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ブログ『ワーキングマザー・サバイバル』で特にたくさんの方の共感、反論、議論を生んだ『夫のこと』カテゴリー記事。夫の会社の人にバレそうになり、止む無く会員限定記事に。 その間筆者の仕事の状況も変わり、ブログ『ワーキングマザー・サバイバル』から『夫のこと』だけスピンオフ(?)させてnoteで連載することにしました。 ワーキングマザーの方もそうでない方にとっても、参考になるかは未知数。 (月4回更新/初月無料)

ごく普通の女が結婚して妊娠~出産。35歳で『ワーキングマザー』になりました。 それまで世の中知ったような気になっていたけど、実は何も知らな…

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