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ストレスをコントロールして生きやすさを向上させよう

はじめに(いつも書いてること)

このnoteでは、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに文章を書いています。

※「ラクする」というのは、「心身に苦痛などがなく快く安らかに過ごす」という意味で使っている言葉であり、シンプルに「サボる」という意味ではありません。

今回の内容

生きやすさを向上させるための重要な要素として、「ストレスをコントロールする」があげられます。

人事の仕事をしていると、会社に入る入らない、会社を辞める辞めないの分岐点に立っている人と遭遇することが多いです。

入社から退社(途中で異動というイベントもある)をリソースフローという言い方をすることがありますが、人が会社に入って出ていくその流れを、環境や状態の変化、その人の感情や気持ちの変化とともに見ていくのが人事という仕事でもあります。

その人事という仕事をしていて思うのは、ストレスをコントロールすることの大切さです。

社員の退職傾向を見ていて、「ストレスコントロールの大切さを入社直後に伝える必要がある」と思い、以下の本にある『心の健康について』という章を引用しながら、新入社員に対して研修をしています。

 この本の冒頭には、以下のような文章が書かれており、この文章を頭の中に叩き込んで理解するだけでも、生きやすさは向上すると思っています。

頭に入れるだけではダメで、理解して自分の中に落とし込んでいかないといけません。

解釈が自分の生きる世界を決める
かの哲学者ニーチェは、「この世に事実はない。あるのは解釈だけだ」と言いました。また、米国の鉄鋼王カーネギーは、「何を幸福と考え、何を不幸と考えるか。その考え方が幸不幸の分かれ目なのである」とも言っています。

健やかな「観」をつくる
このように、物事をどう解釈するかによって私たちは自分の生きる世界を決めています。ここで言う「解釈」とは、物事の見方・とらえ方であり、その人が持つ観念や概念です。ひっくるめれば「観」ということです。
私は長年、企業内研修の場で「働くとは何か?」という内省テーマの教育プログラムを施してきました。
そこで気づくことは、いくら高い専門知識・技能を持っていても、「観」がぜい弱でうまくキャリアを進んでいけない人がたくさんいること。同様に、いかに楽しく刺激的に仕事をしていても、物事のとらえ方がある方向に凝り固まっているために、ちょっとした環境の変化に遭遇するや、すぐにやる気をなくしたり、会社への批判を始めた末に転職してしまったり、自分をいたずらに追い詰めて精神を病む人が出たり、ということでした。
私たちは長き仕事人生の途上で遭遇するさまざまな出来事や環境を100%コントロールはできません。しかし、それをどうとらえるかはある程度コントロールができます。

(上記の文章とともに描かれている図)

ストレスをコントロールすることの重要性については、このように言及している記事もあります。

現在のビジネスパーソンにとって、ストレスコントロール力の重要度は増しています。インターネットの普及によってグローバル化が進み、デジタル化によって仕事で必要となる知識や技術は日々変化しています。これらによって仕事で受けるストレスは従来に比べ、格段に増えているのです。その結果、仕事でのストレスが原因で精神的に病んでしまう人、さらには離職してしまう人が非常に多くなっています。
独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)が、2006年に35歳未満の若年者(企業の在職者とハローワークに来所した求職者)を対象に実施した調査によると、前職の離職理由(複数回答)について、「仕事上のストレスが大きい」が43.0%で最も多い結果となりました。入社3年以内に離職した第二新卒者に限っても最も多いのは「仕事上のストレスが大きい」(26.3%)でした。逆にいえば、仕事を長く続けるには、職場で発生するストレスとうまく付き合うことができるかどうかが重要なカギを握っているとも言えるでしょう。

ストレスコントロール力
耐えるのではなく、コントロールすることが大事

少し古い統計で、2023年時点ではコロナ禍の影響もあり傾向は変わっているかもしれませんが、「ストレスをコントロールできるようになることは、精神的な強さを生み生きやすさの向上に繋がる」という構図は変わっていないと思います。

どんな時代においても、ストレスとの向き合い方を身につけることは、個人の人生を豊かにするためにも、世の中の幸福度を上げるためにも、重要なことです。

上記で紹介した記事では、ストレスコントロール力を『ストレス発生源に対応する力』という定義づけをしています。

何かしらのストレス発生源に直面し、自分なりの解釈によってストレス反応が生じるわけなので、「ストレス発生源に対してどのように対応していくかというのが重要である」という解釈のもと、上記のような定義づけがされたのだと思います。

「生きやすさを向上する」という観点でストレスコントロールを捉えると、ストレスを受けることで生きやすさが害されないようにしたいです。

ただ、ストレスをなくすことはできないので、うまく付き合っていく必要があります。

生きやすさが害されるということを自分事で捉えると、「あの時ああしておけばよかったなぁ」と思うことを減らしていけば、生きやすさは向上していくんだろうと思います。

自らの意思決定に後悔しないために、自分の心と身体を適切にコントロールしていくんです。

そのためには、ストレスをコントロールできるようになる必要がある。

全ての人に共通してストレスを与える人や出来事はありません。

🔷自分にストレスを与えているのはあの人だ
🔷自分にストレスを与えているのはこの環境だ
🔷自分にストレスを与えているのはこの出来事だ

こう思っているのは自分であって、自分というフィルターを通ることで、『何か』がストレスに変換される。

このことを理解して生きられるか。

これが、ストレスをコントロールできるようになる基礎にある考え方です。

ストレスをコントロールできるようになって、生きやすさを向上させていきましょう。

感謝

今回も、読んでいただきありがとうございました。


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