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想像以上に近い国で、想像以上に違う国、韓国。②

 2日目、ホテルで朝食を取った後、安国駅近くの北村韓屋村を訪ねた。ここは朝鮮王朝時代の高級住宅街。瓦造りの屋根は日本と似ているが、家屋の四方が反っているのが台湾で見た家屋に似ている。塀の文様が日本では見られず、韓国らしさの一つであろう。現在も一般の住居として利用されている為、静かに散歩していないと観光ボランティアの方に注意されることもあるようだ。朝食終わりに見に行ったのが良かったようで、観光客も少なめ。のんびりと過ごすことが出来た。

北村韓屋村。奥にNソウルタワーが見える。

 その後、隣にある景福宮へ。こちらは1395年創建の朝鮮王朝正宮。入場料が必要だが広い公園にもなっていて、市民憩いの場ともなっているようだ。午後前後に訪れたこともあり、観光客で非常に賑わっていた。個人的に印象的だった建物は慶会楼。佇まいに威厳があり、見る価値があった。なお、勤政殿やソウル駅近くの南大門(タイトル写真)前ではあのBTSが歌って踊っているらしい。気になる方はYOUTUBEをチェック!

慶会楼。壮大ながら流麗な造り。

 昼食は近くの黄生家カルグクスにて。ポッサムとカルグクスを注文。ここで初の韓国ならではの洗礼を浴びる。僕は辛い物が苦手。キムチアタックでハチの巣状態。先付け(付出し)でキムチ2種類が食べ放題。豚肉のポッサムは別にキムチ付き。ポッサムのは自分には辛すぎて(痺れに近い)ノックダウン。かろうじて食べ放題のキムチを多少…。ただ、興味深かったのは、ポッサムのキムチは豚肉と合わせる為か意図的に辛く、食べ放題のキムチは量を食べる前提でややマイルドにしていたと思われることだ。隣で食していた地元のおば様達は先付けのキムチを余裕でお代わりしていた。うむむ、恐るべし。カルグクスは韓国のうどん。こちらはマイルドで美味。ちなみに、ポッサムは中と大サイズのみで、写真は中。かなり多い!

ポッサムとカルグクス。キムチ&キムチ&キムチ。

 僕にとっては1年分のキムチを食した後、近くの世宗大路へ。こちらはソウルのメインストリートだ。世宗大王銅像、李舜臣将軍像、政府ソウル庁舎は博物館等が集まっている。なお、近くでは今日シャトル外交中の岸田首相の来韓に反対するグループがデモを掲げシュプレヒコール。ややピリッとした空気の横を通り過ぎた。
 過去の歴史は変えられない。問題を見過ごすのではなく、お互いに非難を止めて、お互いに正面から問題を受け止めて、議論して、満場一致で完全に解決出来ないことを前提に「どう一緒に前を向いていくか」を各国のリーダーとその仲間たちには真剣に考えて欲しい(残念ながら、その技量と度胸と知識と発言力と実行力を備えた政治家は殆どいないが…)。
 話が反れたが、こういったことも海外旅行ですべき経験の一つだ。観光地を巡って、買い物をして、食事をするだけではダメだと思う。なぜなら、それらをする為には、平和と安全が必要だろう?すべては繋がっているし、繋げなければいけない。李舜臣将軍像がなぜ”像”となっているかは知った上で僕らは相対すべきなのだ。

小さく奥に世宗大王銅像、手前に李舜臣将軍像。間にイベントのクマ。全部繋がっている。

 歴史に触れた後は買い物へ。韓国と言えばコスメティックス。コスメティックスと言えばOlive Young。通称オリヤンである。輸入品と韓国発含めたあらゆるコスメが販売されている。所謂、コスメ好きな女子がヒーヒー言うところである。店内はコスメと熱気に溢れている。男性向けももちろんあり。飲食物まで販売している。日本のドラッグストアとはまた違う雰囲気で、これで韓国文化の一つを体験出来た。円安ではあるものの、韓国品はやはり安くてお得。もちろん物によるが、日本では1本1,200円くらいの化粧品が2本1,200円位のもあった。そらヒーヒー言うわな。

韓国冷麺と野菜キンパ

 1日中歩いて27,000歩を超え、さすがに体力の限界。ホテル近くの韓国料理店で夕食。こちらはチェーン店的な佇まい。海外旅行ではチェーン店での食事も外せない。安く、美味く、ローカルに愛されるが故のチェーン店。食文化の一端を垣間見ることが出来る。オーダーしたのは韓国冷麺とキンパ。冷麺は緑豆が練り込まれていてコシがありモチモチ触感。キンパは海苔がゴマ油が塗らている為か、非常に香ばしい。一言で言えば激ウマ!なお、オーダーは入り口の機械で基本クレジットカードのみ。店によっては日本語も選択出来るようだ。
 翌日は完全に雨、という予報であった為、完全に買い物Dayにプラン決定。ちなみに、この日の印象に残ったのは、写真にもあるように思いっきり首都ながら町中に山が点在していること。一般的には地理的に大きな平地が確保出来て川が流れる所に人が集まり、町が出来てそれが首都になるものと思い込んでいたので、ソウル市の山には驚いた。これもまた百聞は一見に如かずだ。

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