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言葉の海に潜り、行間の旅に出かけよう。

 4年振りの海外旅行(韓国)から帰国して早二週間。短足旅好き野郎としては4年振りの海外旅行で「あー、久しぶりの海外旅行は最高だ。満喫出来た!大満足だ!!」とはなるはずもなく。むしろ4年間で伸びに伸びまくった導火線に火が付いた訳で。帰国して2日後位に「ああ・・どこかに行きたい。兎にも角にも出国したい。」と禁断症状が発生。海外が映るTV番組を見た日には、画面に体ごとダイブしたくなる訳で(語弊の無いように言うが、決して誇張表現ではない)。
 そんな「熱」を感じ始めた2日後位、単なる表現から現実に。本当に微熱が発生。関節痛が発生。咳が発生。で、体がコロナを要請。もとい、コロナ陽性。そこから1週間、出国どころか自宅の玄関さえ跨げず、謹慎。さらに1週間が経過した現在はコロナは収まったものの、まだ咳が少々。変異を繰り返して5類に移行した最近のコロナは喉に影響が多いと聞いていたが、なるほどその通り。もうしばらくの間、咳は僕の体内に宿泊するようである。延泊はやめて欲しいのだが。
 それはさておき、現実的には海外旅行に行けるはずもないので、紛らわせる意味も含めて、書店にて本を6冊まとめ買いしてきた。僕はまとめGuyだ。タイトル写真の通り、沢木耕太郎氏の「深夜特急」シリーズである。もはや説明不要、バックパッカーのバイブルと言っても差し支え無し。発表された当時、この小説に触発されて実際にバックパッカーをしに海外に出かけた人もいるそうな。僕自身は、発行された当時の世代では無いが、思えば小学生の頃だろうか、4歳上の兄が読んでいた記憶が残っている。
 なもんで、深夜特急を語ったら深夜どころか翌朝まで必要だぜ!!なんて諸兄も数多くいらっしゃることと思うし、僕自身が今まで読んだことがないので、語れることは何も無い。だからこそ、せっかくだから深夜特急シリーズを読んで僕の体内にある旅熱を抑える(増長させるかもしれぬが)為に、敢えて読もうと考えた。
 旅が好きだからと言って必ずしも深夜特急を読んでいないとダメ!という訳ではないが、ロックが好きなんだけどビートルズは聴いたことが無い、みたいな感じがして、なんとなくむず痒いのだ。
 小説の書かれた時代から多くの時間が流れている。現在とは大きく異なる内容もあるかもしれない。むしろそれも楽しみである。時間旅行まで出来るかもしれない。また機会があれば、読んだ感想についても書くつもりだ。頁の先にどんな色が、どんな匂いが、どんな音が僕を待ち受けているのか。オッサンになったって、「真夏の大冒険」は出来るはずである。
 


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