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短歌log

リノリウム5時の無線が染み込めば 
爆撃はそこに 祈りはここに

僕達はこころがよわい今日もまた
液晶の割れぐあいを競う

「花を供えてくださいね。」艶ぼくろ、
喫煙所で見た微かな震えと

大人でもクッキー齧る 
また明日僕は貴方の柔さを想う

拒絶を許と是と睹にわける
レンドルミンを5粒放って

夕立、唾液を結ぶ僕たちは 
夏の終わりの言葉を選ぶ

遅延列車、優しい春が欲しい
乳酸飲料の並ぶホームで

春霞 君をさらったコンビニと
99'sと訳す終末

眠剤で 転んでしまった 僕のいる
冷めた浴槽で孵るカマキリ

Believe例えば君が傷ついて潰れてしまった時の煌めき

春の歌詠むのが上手いと自称して
微笑む君の やわい傲慢

オレオの箱 まだ咲かぬ桜に翳す  手首の傷が消えない

ぼくたちはまだ水槽の中にいて いつかは君に分化する腕

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