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通勤ラッシュと生産性

 コロナで一番変わったことはもちろんマスクの日常的着用。その次に朝の通勤ラッシュと言えるのでは無いだろうか。今まで通勤時に人に押しつぶされながら会社に行くのは嫌だったが、ある意味諦めの境地ではあった。しかし、昨年の緊急事態宣言から通勤するという行為が止められたことによりラッシュ地獄から解放されたことの素晴らしさ。それは社会人であれば誰もが感じたことであろう。一説によると通勤ラッシュによる日本経済の損失は年間3240億円らしい。

 日本人は基本的に会社から離れた場所に家を買っている。長い時間往復を電車でもみくちゃにされながら過ごし、その後で仕事をするのだからそれぐらいの損失は確かだろう。しかし、それでも会社に行かなければ仕事ができなかったのでみんな我慢していた。

 このコロナでその様相は一変したのは言うまでもない。テレワークの推奨。出勤制限。業務効率化。これに対応できない会社は倒産の一途を辿る。今まで自分たちが信じていた神話「会社に行かないと仕事はできない。」を信じ続けた者たちこそ職を失ってしまったのだ。

 予測不可能な社会とはまさにこのことである。今までの常識に疑う目を持たないと、社会の方から切り捨てられるのである。会社のために頑張って辛い通勤電車で毎日通い、それこそが仕事だと信じた人が職を失うというのはなんとも言えない気持ちだが、このブログの読者にはそんな目に遭って欲しくないと切に願う。今まで自分が信じてきたことにこれからは疑いの目を持ってもらいたい。そして、今ある環境が未来永劫続くという神話も信じないでほしい。自分1人になっても生きていけるようなスキルを1つでも多く身につけておくべきである。

 このブログを続けている理由の一つにはそういった考えが私自身にある。会社がなくなった後でも続けられる何かを自分の手元に持っておきたい。よくよく考えた時に自分にとって教育分野は切っても切り離せないものだ。それならば、より広域に教育を展開したいと考えて始めたのがこのブログである。これがもしもの時にどのように自分を助けてくれるのか(または助けてくれないのか)はわからないが、最低でも自分の考えを発信し、それに共感してくれる人がいるというだけで今は十分だと思う。今のところ職業もあるという安心感の中だからこそ長期的に展開できるというのは定職に就くこと最大のメリットかもしれない。

 緊急事態宣言はしばらく続きそうだ。GW明け。通勤ラッシュから解放された今。空いた時間を使って何か新しいことにチャレンジしてみてはいかがだろうか?


世界を旅するTraveler。でも、一番好きなのは日本、でも住みたいのはアメリカ・ユタ州。世界は広い、というよりも丸いを伝えたいと思っている。スナップシューターで物書き、そうありたい。趣味は早起き、仕事、読書。現在、学校教員・(NGO)DREAM STEPs顧問の2足の草鞋。