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選択自由な時代に問われる個性

生まれた環境が絶対ではない。

転勤や転校がない限り、生まれ育つ地元は高校までほとんど同じで、入手できる情報や人間関係は生まれ育つ環境によって限定されてしまう。

というのは一昔前のお話のように感じます。
今は、物理的な環境制限や情報収集の障害はインターネット、テクノロジーしかりの発達でなくなっています。

それでも、リアルな生活していく上での人間関係のしがらみや土地柄特有の常識はいまだにあるんじゃないかと思っています。

そこで、たまたま見ていたアニメの登場人物が言っていた一言に
「田舎が嫌で東京に住みたった」
「私が私であるために」
という内容があって、非常に強烈な意思や宿っていました。

ここから思ったことは、生まれた環境は自分の意思で決定することはできないけど、これから生きていく環境は選択できる、そして育った環境に自分の生き方を縛られるべきではないこと。

田舎が嫌。自分が自分であるために。
このフレーズが物語っていたことは、田舎=悪 ではなくて、生き方の選択肢が少なく、土地柄的に人格が強制される息苦しさを感じたんだと思います。

だからこそ、このキャラクターは自分で自分を決定する、つまり生き方を他人に環境に左右させないために、田舎という環境条件から脱出して東京に来たということです。

田舎がいやだからを分解してみると

みんなが協力していかないと成り立たない生態系があって、このことを村システムというらしいです。それは江戸時代など日本が開国していない時代は、農業中心で村や周辺地域の人々の生活が成り立っていた、また、そうしないと生き残れない事実からきています。

このことから当時は「秩序を乱さず、決まったことを決まった通りに行う」人間が求められるようになり、農作業は基本的に前年と同じ作業の繰り返しなので、マニュアル通りに、決まった手順を愚痴をこぼさず再生できる人間が必要とされていました。

そんな、個人を大切にせずシステムの維持を目指す文化、そのシステムに対して従順な「みんなと同じように振舞う」という見えない縛りからいつの間にか、みんな同じ生き方をしてしまいます。

今の現代は、そんなことをしなくても生活はできて、自由に未来を選択できます。それでも、今まで通り続いてきた慣習とは違った行動をすることは、同じことの繰り返しには無い不確定な未来というリスクがあります。

だから、そんな危険を犯すより平和が約束されている今まで通りを選びたくなります。これに近い変化を嫌う現状維持バイアス、は日本人のDNAに色濃く染み付いているんだと思います。そりゃ同調圧力強いわけだ。

今いる環境に慣れていないか

僕自身も、小中高は同じ地元で暮らして、高校からは学校が地元から離れて県内各地から生徒が集まる環境で過ごしました。

その中学校の地元仲間が多くいる心理的に安心できる環境から抜け出した高校生活は同じ県内でも180度違う経験や、生き方をしている人たちと交流して多様性や世界の広さ(全然国内笑)を学んだのを覚えています。大学も同じ経験をしました。

ただ、今は地元の実家を拠点としています。どこかしらの安心さはあります。

これが良くないとは言わないですが、変わらないこと・安心し続けたいという居心地の良さに現状維持して、変化を無意識的に避けてはいないかを改めて問いかける必要があります。

都会と田舎での情報格差と機会格差はなくなっている

5Gやリモートワーク、SNS、YouTubeでどこにいても情報は手に入って、距離関係なく会話をすることだってできる時代です。

それでも、一緒に生活する人や学校生活、友人関係での人々はおそらく身の回りの同じ環境に暮らしている共通点があります。

そして、年収や、学歴、性格なども最も近い周囲の5人の平均になってしまうという法則があります。この法則から、住んでいる環境だけの共通点で人間関係が成立するとシンプルな結論的に環境が自分自身を決定づけてしまいます。

環境は選べる時代と教訓

情報社会が発達している今は、そんな環境要因での情報格差はなくなっているので、今いる場所以外からの常識や情報は手に入って、環境に左右されない条件は整っています。だからこそ、その手に入ったリアルに生活している環境にはない情報をきっかけに動き出していくべき。

生まれ育った環境の常識が全てだった少し前の時代に比べて、身の回りの常識縛りがなくなり、自分の好きな環境を選択できる今。

その人なりの生き方ができる、生き方の多様性が爆発していますが、その反面、情報洪水で自分にとって何が大切かわからなくなると返って周りの平均的な選択をしてします。

そうならないためにも、自分なりの生き方の軸が問われる時代なんだと思います。

あの、「私が私であるために」

このフレーズは田舎かどうか関係がなく、
この時代だからこそ必要な気付きを与えられた一言。そう感じた1日でした!

本日は以上です。

それでは!!また明日!!

SSSAAASSSAAAKKKIII Day22

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