ボディポジティブと下着づくりのきっかけ
こんにちは、ももちです。
突然ですが、ボディポジティブという言葉を聞いたことはありますか?
ボディポジティブとは、「自分の体をありのままに愛そう」という欧米を中心に広がったムーブメントです。社会や他人が決めた「理想的な体型・外見」に左右されず、自分の身体をポジティブに捉える価値観が広がったことで、従来の美の定義だった「細いこと」が少し変化してきました。最近は体型だけでなく、年齢や性別、体の傷や体毛などもその対象となってきています。
ボディポジティブを受け入れるきっかけ:中国人との出会い
「ボディポジティブ」という言葉自体を知ったのは実は最近なのですが、
自分を大事にしてもいいんだと思えるようになったきっかけは、27歳の時、転職で中国の会社で働いていた頃かもしれない。毎日がカルチャーショックの連続でしたが、印象的だったのは中国人の社員たち。
まず見た目。オフィスには、ピンク・青・緑・赤・シルバーのカラフルな髪の子たち、メンズ服しか着ないベリーショートの女の子、メイクをしてる男の子、すっぴんの子、セーラー服、ゴスロリ、ヘソだし、タトゥー、ノーブラ・・・
みんな自分の好きな格好をして真面目に仕事をしていた。
パーソナリティも日本人と違った。自分が思ったことは遠慮せずに言う、語気がはっきりしている子が多い。「確かにあなたの言うこともわかりますが・・・」なんて私が前置きをすると、食い気味に「どういう意味?賛成反対どっちなの?」と詰められる。メールの返信も「OK」だけ。
おかしをあげると、「それは嫌いだからいらない」と普通に言われる。
でも、別のものをあげるとものすごい喜ぶし、私が仕事で成功すると一緒に飛び跳ねてくれる。
こんな感じの中国人の子たちと過ごして感じたのは、「すごい自分ファーストだな」だった。日本だと自己中心的なんて悪く言われますが、自分の感情を蔑ろにせず、自分を大切にしている感じがとても素敵だと思った。
ボディポジティブは自分の体を愛すること、つまり自分を大切にすることでもあるのですが、中国で2年働いたことがこの考えを受け入れる最初のきっかけだった気がします。日本にいたままだったら多分無理だったんじゃないかな・・・。
ボディポジティブの違和感
日本でも、渡辺直美さんやバービーさんがファッションモデルとして活躍されていたり、ユニクロが多種多様な人種や体型のモデルをCMに起用するなど、ボディポジティブの価値観が広がってきました。
ただ、ファッションブランドの広告に少し違和感。
色んな人種と体型のモデルを並べる広告にお約束感が否めないんですよね。
例えば、ビッグサイズモデルはハッピーでダイナミックで元気いっぱい!
世間のイメージするビッグサイズの女の子はこんな感じではないでしょうか?繊細で穏やかな人もいるはずなのに。
多様性、内面重視、自己愛が叫ばれている一方で、まだまだ世の中の価値観やイメージは偏っているなーと思います。
ボディポジティブは大胆でセクシーな欧米人のイメージが強いので、日本人がいきなり受け入れるのは難しいと思っています。
でも、自分の体を好きでいる方が人生は豊かですし、周りの多様な人たちを認められる優しい世の中になっていけば、自分と自分の大切な人たちも幸せに生きていけるとも思うんですよね。
日本にも日本流のボディポジティブが受け入れられるといいな。
下着を作る理由
ボディポジティブって素敵な考えでもっと広がってほしいなと思う一方で、日本人が自分の体をいきなり全部ポジティブに受け入れることは難しいだろうなとも感じていました。だから、少しでも自分の体を好きになってもらう方法はないか考えた。
それで、思いついたのが下着という手段でした。
ボディポジティブに出会う前の私
20代まで、私は「太っている」と思っていた。
実際はBMI21と健康には問題のない体型だったが(BMIは20〜25の間が一般女性の標準)、ファッション雑誌やインスタグラムを開くと、これが美の正解だと言わんばかりに細身の女性たちが溢れている昨今、自分は太っていると思わされずにはいられなかった。
細くないとおしゃれじゃない、女として価値がない、自分の体は否定されて当然だ。本気でそう思っていた。
服を選ぶ時も、周りと浮いてないか、痩せて見えるか、年齢に合ってるか
いかに他人におかしいと思われないかが基準だった。
ただ、下着だけはいつも自分基準だったことを覚えている。
女の子を楽しみたい日も、とびきりセクシーにしたい日も、楽をしたい日も、私は自由だった。
急に丸いお腹を強調する服を着て街を堂々と歩くことは抵抗があっても、私と同じように自分の体を否定してきた女性たちも、下着を通してなら少しずつ自分の体を好きになってもらえるんじゃないかと思いました。
それが下着を作ろうと思った理由の1つです。
他の理由は後日語らせてください。
それではまた!
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