愛情を受けられなかった子の末路
こんにちは。あすぺるがーるです。
数日前、介護職の経験を持つ方にお話を聞く機会がありました。
今回は、そのときのお話で感じたことを書こうと思います。
彼女が当時勤めていた施設に、車いすのお婆さんが入所してきました。
お婆さんには30〜40歳ほどの息子がいました。
息子さんは引きこもりでした。
就職もしていないし、家庭も持っていません。
「あの息子さんは、きっとお母さんから愛情を受けられないまま大人になってしまったんだろうな。
本来、あれぐらいの年齢なら精神的に親離れして一人で暮らし、家庭の外に人間関係を持っているはず。
でも彼は愛情を受けられなかったがために、精神的な親離れができなくなってしまった。そのため、お母さんが全て、あたかもお母さんのペットのような状態で生きてきてしまっている」
このような、30〜40代の引きこもりの背景に親子共依存がある例は、決して珍しいことではないそうです。
彼ら彼女らは、親を亡くした途端、自らの生存意義を失ってしまいます。
最後に、彼女は私にこう言いました。
「だから、あなたが今『お母さんから離れて生活したい』と思えることは、とても素晴らしいこと。
そしてそれは、お母さんから愛情を受けていたってことだと思う。
お母さんが現に、あなたを傷つけるような言動をしてしまっているのは否定しない。
でもそれはお母さんが上手く気持ちを伝えられないだけで、決してあなたが憎くてやっているわけではないというのは心に留めておいてね」
私の愚痴の大半は母に関するもの、といってもおかしくないほどに、私は母の愚痴を吐いています。
母の言動に私がもがき苦しんでいるのは、私を直接知る人の中でも揺るぎない事実として認識されています。
それでも、母が私に今まで与えてきたものは私の人生に大きくプラスになっていること。
そして、私が受けてきたものを受けられなくて苦しんでいる人が大勢いることを再認識させられました。
これから、私が誰かに何かを与える番が廻ってくるのでしょう。
こんな私に、何が与えられるのだろう。
今の私は全く分かりません。
きっと、私の力量で与えることができるもの、そしてそれを与えたいと思える人を探していくのが、これからの私の課題なのだろうと思います。
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