冗談はほどほどに、というはなし。
先日、妻のお姉様のお宅におじゃまする機会があった。移動中、妻のお姉様の旦那様が化学系の企業で働いていると聞いたので
「化学系ね。俺PCに鉄腕アトムのステッカー貼ってるしバッチリじゃん。自己紹介も無免許の医者ってことにするか。手塚治つながりで。」
「俺は無免許の外科医だ!」
「この世に不可能なオペはない!」
と、歩きながら独り言のように自己紹介の練習をしていた。というか完全に独り言だった。
もちろん冗談で練習していただけなので、本番はいたって礼儀正しく「IT系の企業で働いています」と自己紹介している。
ただし、ここまでは良かった。問題は妻がその練習の下りの話を暴露しはじめたのだ。
「来る途中、職業は医者だって嘘つく練習してたんだよずっと」
突然切り出しはじめた妻。焦る私。
完全に「?」な妻の姉妹。
”いやまて、アトムや手塚治の下りがないとただの嘘つきになってしまうじゃないか。プロセスが大事なのになぜ結論から言う・・・”
私はそんなことを考えながら狼狽えていた。
結局この後、なぜ私が医者を名乗ろうと思ったのかをオチから逆算して説明することになる。そして滑る。なんなら少し唖然とされる。
当然だ。突然やってきた妹の彼氏(当時はまだ入籍前)が、医者だのアトムだの言ってるのだ。私だってそんな空気になるのがわかっているからやめたのだ。冗談はいきすぎると人の理解を超えてしまう。
そんなこんなで、冗談はほどほどにしておこうと思ったエピソードでした。
おぎそ
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