彼女たちは「春樹」との結婚生活を維持できたのか
戦後日本で大流行した映画『君の名は』に登場する女性・真知子は、戦前から戦後へと価値観が激しく変動する中で自らの意思を貫いた女性像として多くの女性の憧れの的となり、当時ストールなどを頭に巻く「真知子巻き」が女性たちの間で大流行した。
しかし真知子巻きをした女性は実は「自分も自らの意思を貫く女性になりたかった」のではなく、「春樹と結婚したかった」のではないだろうか。
……という話を読みながら、だとしたら真知子巻きをした女性の中には「意思を貫く強さのある女」を演じつつも実は「春樹と結婚したい」という思いを押し殺しているだけの人も多くいたのではないだろうかと、今、育児の合間にこうしてコーヒーを飲みながらノートパソコンで仕事をしている私は疑ってしまう。
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