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文章が読者に与える印象を意識する

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こんにちは、にょびたです。

この間、いらなくなった本を売りにブックオフに行ったのですが、その時に「キャッシュレス買取」という新しいサービスが始まっていました。

キャッシュレス買取は、買取の審査時間を待つ必要がなく、後に買取代金をPayPayなどのキャッシュレス決済アプリに送金をしてくれるというサービスでした。

私はキャッシュレス買取に興味がでたので、頼もうかと思っていたら、その時に他の買取が無かったからか、その場で有無を言わさず、いつもの現金での買取になってしまいました。

私もカバンで持っていける程度の本しか買取をお願いしていないので、査定も一瞬で終わりましたし、現金での支払いに不満はなかったので何も言わずに買取が終わりましたが、

「キャッシュレス買取を体験してみたかったなぁ〜」

と、ちょっとだけ残念に思いました。


さて、

文章を書く時に、その文章が読者に与える印象を意識したことはありますか?

書き手が一生懸命に文章を書いても、その文章の一字一句全てを覚えている読者はいません。

しかし、文章を読み終わった時に、読者の頭には文章の一部分の内容が印象として残っている状態であり、その頭に残った印象が文章全体の印象に影響します。

そして、文章が読者に与える印象というのは、書き手がある程度コントロールできるものなのです。

そこで今回は、「読者が文章から受け取る印象を、どのようにコントロールするのか?」について、述べていくことにしましょう。

この記事を読めば、文章が読者に与える印象をコントロールするには、何を意識するべきか理解することができるでしょう。



親近効果

まずは、前提知識となる心理学における知見からご紹介していくことにしましょう。

最初は親近効果と呼ばれるものです。

親近効果はアメリカの心理学者ノーマン・H・アンダーソンによって提唱されたもので、

Wikipediaによると

新近性効果(しんきんせいこうか、英: recency effect)は、心理学でいう系列位置効果のひとつで、順番に羅列されたもののうち中間のものよりも最後のものを思い出しやすい傾向のこと。

Wikipediaより引用

と書かれています。

つまり、人間は物事の最後に起こった出来事が印象に残りやすいということです。

例えば、

映画を見終わった時、すべてのシーンを覚えているわけではないですよね。映画を思い返すと、自分にとって印象深かったシーンが頭の中に現れると思います。

その思い出されるシーンの中で、クライマックスシーンがどのようなものだったかというのは、ほとんどの人が覚えていると思います。

このように、人は物事の最後に見たり、聞いたり、体験した情報が印象に残りやすいのです。

そして、この親近効果は、もちろん文や文章を読む時にも同じように作用します。


ピーク・エンドの法則

次に「ピーク・エンドの法則」についてご紹介します。

ピーク・エンドの法則は心理学・行動経済学者のダニエル・カーネマンによって提唱された法則です。

こちらもWikipediaを見てみると、

ピーク・エンドの法則(ピーク・エンドのほうそく、英語:peak–end rule)とは、われわれは自分自身の過去の経験を、ほとんど完全にそのピーク(絶頂)時にどうだったか(嬉しかったか悲しかったか)ならびにそれがどう終わったかだけで判定する、という法則である。

Wikipediaより引用

という説明がなされています。

要は、人間は物事のピーク(感情が最も高まった時)とエンド(最後)の部分が印象に残りやすい、ということです。

先ほどの映画の例でいうと、

ある映画を思い出した時に、よく覚えているシーンは物語のピークと最後のクライマックスのシーンだということです。

映画は親近効果よりも、このピーク・エンドの法則の方を意識して作られていると思います。

なぜなら、以前ご紹介した三幕構成という型には、「ミッドポイント」と呼ばれるピークに当たる部分があるからです。三幕構成については、記事のリンクを下に貼っておきますので、まだお読みでない方はどうぞ。

そして、このピークとエンドの部分がその映画全体の印象をも決めてしまうので、ピークとエンドにどのような話で、どのような映像を持ってくるのかを考えることはとても重要になるのです。

ということは、

映画の脚本や小説をイメージしてもらえればわかりますが、文章においてもピークとエンドでどのような話をするのかということは、非常に大切なことになります。


「親近効果」と「ピーク・エンドの法則」の使い分け

「親近効果」と「ピーク・エンドの法則」の2つの心理学的知見をご紹介しましたが、実際に文や文章を書く時にはどのように使い分けたら良いのでしょうか?

私は短い文レベルなら「親近効果」、少しボリュームのある文章や物語を書く時には「ピーク・エンドの法則」を意識して書いています。

なぜかというと、短い文にはピークと呼べるような情報を入れることができないからです。

例えば、次のような文があったとします。

・あの人は子供のように無邪気ですが、頭脳明晰な人です。

このような短い分は、ピークと呼べる情報がないので、「親近効果」を意識して書きます。

一方、

noteの記事でいうと、1万文字近くになるような文章であれば、ボリュームがあり情報量が多いので「ピーク・エンドの法則」を意識して文章を書いています。


親近効果の具体例

では次に、親近効果についてもう少し詳しく話しようと思います。親近効果は、文の最後の情報が人の印象に関わってくるというものでした。

そこで、先ほどの「あの人は子供のように無邪気ですが、頭脳明晰な人です。」を使って、文が読者に与える印象について解説していこうと思います。

まず、下の2つの文を読んでみてください。

・あの人は子供のように無邪気ですが、頭脳明晰な人です。
・あの人は頭脳明晰ですが、子供のように無邪気な人です。

2つの文章を読んだときに、
「あの人」の印象が若干違うのを感じ取ることができましたでしょうか?

前者の文における「あの人」は、文末に書かれている「頭脳明晰」という点が印象に残りやすく、

後者の文では「子供のように無邪気」という点が印象に残りやすいのです。

どちらの文も「あの人」の「頭脳明晰」と「子供のように無邪気」という要素を語っているにも関わらず、文末に持ってくる要素によって「あの人」のイメージが変わるのです。

つまり逆に書き手視点で見れば、文末に何を書くかによって、読者が文を読んだ時に受け取るイメージを、ある程度コントロールすることができる、ということになります。

さらに言えば、

もし例文の後に「あの人」の「頭脳明晰」な部分を続けて書くのならば、前者の文から続ける方が良いですし、

「子供のように無邪気」な点を表現するのならば、後者の文から話を繋げる方が読者にとって、自然で違和感のない読みやすい文章になるのです。


ピーク・エンドの法則における注意点

ピーク・エンドの法則の具体例は、記事が長くなりすぎるので割愛しますが、映画を見たり、小説を読んだりしたときに意識してもらえればと思います。

ここでは、ピーク・エンドの法則について、1つだけ注意点をご紹介します。

ピーク・エンドの法則を簡単におさらいすると、

「話のピークとエンドが人間の印象に残りやすい」という法則でしたが、注意点というのは、何が「ピーク」になるのかは人によって違うという点です。

もちろん、書き手はピークを設定して文章を書いているのですが、読者がピークとして印象に残ったものと、書き手が設定したピークが同じではないことがあるのです。

エンドの部分は物語の最後なのでわかりやすく、皆が印象に残りやすいのですが、物語の途中で印象に残るピークの認識は人によって様々なので、100%コントロールできないものだ、ということは理解しておいてください。


最後に

今回は「親近効果」と「ピーク・エンドの法則」をご紹介しましたが、

この2つは自分が言いたいことや主張したいことを、どのように読者の記憶に印象として残すかという観点からとても大切なことです。

そして、この2つは文章だけでなく、セミナーや、プレゼンや、Youtubeなどの動画制作にも関わるものなので、意識したことのない方は、文章を書く時に意識してみてください。


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