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「怒り」には2種類あることを知ってますか?

こんにちは、にょびたです。

以前、電車に乗ろうと駅に行った時に、人身事故の影響で電車が大幅に遅れていて、次の電車がなかなか来なかった時がありました。

その時に、ある年配の男性が駅員の胸ぐらを掴みながら、八つ当たりをして不満をぶつけていたのを見ました。

私は心の中で、

「本当にドラマみたいな事をする人がいるんやなぁ〜」

と思うのと同時に、

「みっともない」

と思いました。

しかし、その瞬間「なぜ、自分の怒りをコントロールできないのだろうか?」と不思議に思ったのです。

もちろん、私もイラっとすることはありますが、それを他人に対して怒りをぶつけてしまうようなことはしません。

それは昔、ある人から「怒り」には2つの種類があることを教えてもらい、不必要な怒りを持たないよう「怒り」をコントロールしてきたからかもしれません。

あなたは、駅員に不満をぶつけるほどではないにしても、この種の怒りを感じたことはありますか?

それでは、その2種類の怒りについて話していこうと思います。


自分や大切な人を守るための「怒り」

まず「怒り」の一つ目ですが、

自分や大切な人の身を守るための怒り

があります。

「仏教では『怒り』は捨てなさい」と教えていますが、私は全ての「怒り」を捨ててはいけないと思います。

なぜなら、この「自分や大切な人の身を守るための怒り」は、人間に必要だと思うからです。

例えば、

自分の子供が事件に巻き込まれそうになっているとします。その時、あなたはどうしますか?

おそらく、事件に巻き込まれそうな子供を体を張ってでも保護し、警察に通報すると思います。この時、行動を起こす原動力が「怒り」なのです。

自分の子供を守るために、事件の犯人に対して「怒り」を持つことは、危機を回避するために必要なのです。

そのため、仏教で言うところの「怒りは捨てなさい」とは、全ての怒りではなく、後述する「不必要な怒り」を捨てなさいと言っていると思います。

つまり、仏教でも「怒り」はコントロールしなさいと説いているのだと思いますし、そのように書かれている文章も読んだことがあります。


人間に不必要な「怒り」

では、次に2つ目の不必要な「怒り」について説明していこうと思います。

結論から言うと、不必要な「怒り」とは、

自分の思い通りにならないからという理由で湧き上がる幼稚な「怒り」

のことです。

この種類の「怒り」は、最初に書いたような、電車が来ないからといって駅員に不満をぶつけている「怒り」のことで、この「怒り」を覚える原因は、その人の精神性の未熟さです。

要は、この種類の「怒り」を頻繁に感じる人は、精神的に幼稚だと言うことです。

何事にも、文句やクレームばかり言って、感謝を忘れている人も程度の差はあれど、幼稚な「怒り」を持っている人だと思います。

そして、この「幼稚な怒り」は、百害あって一利なしです。

自分の感情をコントロールできない、未熟な人間の証なので、一刻も早くアンガーマネジメントをマスターすることが必要です。

「自分の心の天気は、自分で責任を持ってコントロールする」

大人なら、できるべきだと思います。


「怒り」のコントロール法

私がつい「イラっ」とした時にやっている「怒り」のコントロール法をご紹介しましょう。

何か「イラっ」とする出来事が怒ったとします。

その時に、私は「幼稚な怒り」が湧いてきたと感じた時には、その出来事から意識を逸らすようにして「怒り」を忘れるようにします。

例えば、

誰か人に対してイラッと「怒り」を覚えたとします。その時には、まずその人から物理的に離れるようにしています。それは、その人の顔を見ていると「怒り」が増幅されるからです。

次に、できるだけ全く違うことに意識を向けるようにしています。なぜならば、人間というのは一つのことに集中すると、他のことを考える事ができないからです。

すなわち、別のことに集中すれば、イラっとしたことは考えられないのです。

このような感じで、自分の「怒り」をコントロールする方法を知っていれば、気分転換もできますし、時間的にも体力的にも精神的にも無駄な事をしなくても良いので、とても楽に生活できるようになります。


そもそもイラっとしないために

今までは

「イラっと不要な『怒り』が湧いてきたときに、その『怒り』をコントロールしないと、周りに迷惑がかかるだけでなく、幼稚でみっともないですよ。」

という事を述べてきましたが、そもそもイラっと「怒り」が湧いてこないようにするのが理想の状態だと思います。

では、何をどのようにすればイラっと幼稚な怒りが湧かなくなるのでしょうか?

その答えの一つとしては、「人としての器を大きくする」ことが挙げられます。

なぜなら、「人の器」が大きければ、小さな問題は気にならなくなるからです。

そのため、いちいち反応しなくても良い小さな問題で、ストレスを感じることもなくなります。

例えば、

大人に面と向かって「お前は頭が悪いなぁ〜」と嫌味を言われると、イラッとすると思いますが、幼稚園児に同じことを言われてもイラっとすることもないですよね。

つまり、

大人に嫌味を言われた時には気になるレベルの問題だったとしても、幼稚園児の子供に嫌味を言われたとて、小さな問題であり全く気にならないのです。

このように、人は小さな問題だと認識している事は気にならないのですが、今は気になるレベルの問題だと感じていることも、自分の器をドンドン大きくすることで、相対的に小さな問題にする事ができます。

そのため、問題が起きてもイラッと怒りが湧き上がることすらなくなる状態にできるのです。

いろいろな経験をして「人としての器」を大きくする事で、いつも平穏な心の状態を保っておきたいですね。

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