見出し画像

闇闘技場4 剣闘士マリウスシリーズ

設定 前話 次話

※注意 若干、性的な描写があります。

あらすじ
女主人のアレッサンドラの娘であるヘカテーは、街中で拉致された先の船の中で乱暴を受ける。大怪我をした娘の慰めの相手を女主人から頼まれる。

まだ十六歳くらいの娘だ、ヘカテーの鼻が横に潰れていた。誘拐犯はかなり手ひどい扱いをした。商品に手をつけるのは厳禁な筈だが、他のローマの娘を売り物に温存をして、楽しむためにヘカテーを利用した。

彼女は母親に似ている。強気な態度が災いをした。「ワインを」俺は杯に注ぐと彼女は痛そうに飲んでいる。真正面から殴ったのだろう、鼻は完全に潰れていた。美貌が台無しだ。「醜いでしょ?もらい手が無いわ」自嘲気味に笑う。俺の腕を取ると引き寄せる。「また今夜も愛して……」左の目の付近も折れたのか醜く黒ずんでいる。

ヘカテー005

あの日から俺はヘカテーと交わっている。屈辱を忘れるように俺を求め続けた。俺はひたすら彼女を抱いて喜ばせる事に専念した。精は漏らさずに彼女が果てるまで続ける。疲れて彼女が寝ると俺は寝所を離れた。

専属奴隷のアウローラが部屋に居た。「まだ寝てないのか」彼女は湯を用意して俺の体を拭う。陰部も丁寧に拭くと愛撫をする。「アウローラ しなくていい」俺は精を漏らさないようにしている。明らかに体力が落ちるからだ、精を作るために体が疲労をする。剣闘士として危険な行為だ。アウローラの頭をやさしく離すと不満そうな顔をしている。俺は彼女に手をつけていない。

俺は立たせると彼女を抱きしめた。安心感を与える。アウローラは体の力を抜いて俺によりかかった。

朝になると女主人のアレッサンドラが新しい賭けの相手を告げる。「今回は高額よ十倍の値段を提示してきた」ただ不満そうな横顔だ。目を合わせない。「相手は三人 女性の姉妹」かなりのハンデ戦闘だ。そして血のつながりのある連係プレイは難しい。単なる多人数ならば、集団の中の強敵を倒すと後は比較的に楽だ。しかし血がつながる相手は逆効果になる。復讐のためにより強くなる。

俺は黙ってうなずく。今回も拒否を出来ない。アレッサンドラは「もし今回の賭けで勝てたら、あなたを表舞台に出すから」出世を約束してくれた。大競技場に出場できれば、自由度は今以上になる。勝ち続ければ奴隷から名誉市民として独立も可能だ。

試合の日は快晴で風が強い、土埃が舞い上がっている。俺が闘技場の中に入ると「マリウス」と上の座席から声がかかる。目のすみでヘカテーが手をふっている。俺は剣を抜くと手を上げて見せた。闘技場に賭けの相手が進んでくる、三人の女達は上は三十代から下はまだ十代後半に見えた。それぞれ三つ叉の槍と長剣と片手斧を持っている、長女がその大きな片手斧を頭上に上げると突進をしてきた。

続く

女剣闘士03


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?