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女奴隷 剣闘士マリウスシリーズ

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あらすじ
マリウスの両親が死亡した事で奴隷として売り出される。助けられた婦人から奪い取られるようにティベリウス家で剣士として育てられる。

※残虐な描写が含まれます、注意してください。

丸太の先を尖らせると地面に穴を掘って垂直に立てる。男を吊してゆっくり降ろした。自重で体の中に杭が沈む。しばらくすると男は死ぬ。苦しませるのを目的にする場合は、先端は丸くする。数日は生きる場合がある。尖らせるのは優しさだ。

「逃亡奴隷だ、男でも女でもこうなる」奴隷頭は俺に説明をする。「マリウス」ティベリウス家の女主人アレッサンドラが呼んでいる。俺は殺しの修行を続けた。羊が終わると死刑囚が用意された。私的な集まりとして見世物のように戦わせる。最初は大人が倒して、俺が殺した。馴れると一人で倒せるようになる。アレッサンドラは俺にエリート教育をしてくれた。剣と盾の使い方や、弓のコンポジット・ボウや槍を覚える。

「借金を払わない男が居るの」彼女は俺を直視しない。でも見てないようで俺を観察している。油断できない主人だ。「奴を殺して、なるべく無惨に」彼女ほどの実力者でも手が届かない相手は居る。暗殺で見せしめにしたいのだろう。

俺は黙って部屋を出る。行動する場合は夜明け直前の方が良い。黒の服に着替えると倒す相手の屋敷に向かう。壁をのぼり寝室を探す。無駄に広い屋敷はいくらでも隠れられる。寝室に相手が寝ている事を確認した。女も居ない。寝ている奴の胸に両刃剣を突き立てる。激痛で起き上がろうした奴の喉に片刃の剣を刺す。声を出せないでもがき苦しむと絶命をする。俺は首を切り落とすと門にぶらさげる予定だった。

寝具の下で何かが蠢めく。下を覗くと幼い少女だった。俺が奴隷になった頃と同じくらいだろうか。彼女は俺を虚無の目で見る。殺す事も考えたが顔は覆面で隠れている。俺は首を持って外に出た。髪の毛を門柱に縛ってぶら下げる。仕事は終わる。

体を洗ってから朝に女主人に結果を報告した。彼女は褒美を約束する。俺は期待をしてなかった。何日かすると奴隷頭を俺を呼び出す。「どれか選べ」見ると目の前に数人の女性が居る。奴隷女が褒美らしい。その後ろを、あの少女が歩いていた。下女として連れて行かれるようだ。

俺は「あの後ろの少女を」と指差す。奴隷頭は眉を少しだけ上げると「その娘を連れてこい」と命令をする。少女は短髪の黒髪だ。目は今でも虚無を見ている。彼女は名前を聞かれると「アウローラ」と名乗る。俺は手を差し出すと彼女は無意識で俺の手を握った。小さな手は非力さが伝わる、俺は彼女をどう鍛えるか考えていた。

続く


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