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#103 新しい”お金”の見方【書評】お金2.0

◾️はじめに

前編に続き。前編部分も含めて。


◾️要約

テクノロジーにより全てはコモディティ化している。
お金という資本に換算できるものでしか表せれない資本主義ではなく、お金で計上できない価値を表現する価値主義が生まれた。
インセンティブを考え、価値を高められる場所に身をおいて
お金から解放される人も出ている。やがてそれは当たり前になる。

◾️感想

簡単には表現することのできない難しい概念を適切な言葉で表現できるようになりたい。
そう思った。

世の中はゆっくりとだけど着実に変わってきている。
お金、と言うより考え方をアップデートせねば。

◾️要約(詳細)

<前編でも書きましたが再掲>
◆第1章 お金の正体
お金のベクトルは急激に変わってきている。
なぜならfintech2.0、つまり概念やサービスを見たときにそれが何なのか一言で表しにくいものが出てきているから。
<お金・経済の仕組み>
−価値の保存・尺度・交換の役割がある、ものがお金。
−実体経済の消費とは関係ないところでお金だけがぐるぐる回る仕組みである。
−国家が中央銀行を有して国の経済をコントロールしている。

そんな中テクノロジーから仮想通貨が生まれた。
全く新しいルールで回るものである。
そしてそれらのテクノロジーを活用し、経済システムを生み出すことも可能となっている。

絶えずエネルギーが流れる環境にあり、相互作用を持つ動的ネットワークは代謝しながら自動的に秩序を形成し、情報を内部に記憶することでその秩序をより強化になっていくことが仕組み(システム)の持つ性質として重要である。
それは自然においても存在し、経済と共通である。

◆第2章 テクノロジーが変えるお金のカタチ
テクノロジーによりこれまでできなかったことができるようになってきている。
テクノロジーにより情報の非対称性はなくなりつつある。
つまり誰でも情報が手に入り、それを仲介する代理人型が不要になる。

そうなるとこれまでの中央集権、情報の偏りによる利権化の逆、つまり分散化がキーになってくる。
その大きな流れは国家にも及ぶ。
中央集権型で関所として機能してきたものは個人に代替されるようになってくる。

その代表例がシェアリングエコノミー、トークンエコノミーである。
さらに自動化も組み合わさり、自律分散になってくる。

ここは個々が自律的に行動することで、全体としてバランスが取れる、という世界である。
その世界の仕組み化をテクノロジーで持って一個人ができる、経済そのものを個人が作れる。
これは経済そのものの民主化であり、非常に大きなインパクトになる。

<ここから後編追加分です。>
◆第3章 価値主義とは何か?
価値主義とは行き過ぎた資本主義に代わりうるもの。
実態とかけ離れ、お金という資本に換算できるものでしか表せれない資本主義ではなく、
お金では計上できない価値を表現し、その価値を中心とした世界になることが価値主義。

お金で表せる有用性だけでなく、感情を刺激する内面的なものや社会的なものも価値に含まれる。
資本主義だとお金を稼ぐ(それも資本経済・金融経済としてのレベルで)ことに主眼が置かれすぎてしまう。

この主義の下では営利と非営利の境界線が消える。NPOでも株式会社と等しく評価がされるため。
さらに政治と経済にも境界線は消えていく方向に。
経済的な活動に公共性を求めるようになり政治的な活動はビジネスとしての持続可能性を求めるようになるから。

これまで(資本主義により?ルールを)一つに統一しないといけない、というのはレイヤー化された世界が技術的にあり得なかったからである。

そうなってくると何に価値を感じて、どんな資産を蓄え、どんな経済システムの中で生きていくかを自分で決める世の中になってくる。
個人が最も適した経済を選ぶ、そこにはただ選択があるだけ。

それが資本にならない価値で回る経済の実現であり、徐々に受け入れられていき、やがてそれが当たり前になる。

◆第4章 お金から解放される生き方
これからの世の中は使用価値ではなく内面的な価値に焦点が当たっていく。
これは上の世代が認識しにくい。だからチャンスである。

極論してしまえば金銭的なリターンを考えるほど儲からなくなり、何かに熱中している人ほど結果的に利益が得られる事になる。
つまり内面的な欲望を満たす価値を提供できる人が成功する世の中になってきている。

仕事をすることも退社したときに価値が高まってるかがポイントになってくる。
それは人との繋がりや発想であり、年収よりも大事になってくる。

作品を情報発信して共感を得ていく。
そのためにテクノロジーや欲望をよく理解する必要がある。
ノウハウはコモディティ。
自分の情熱を発見し価値を高めることが、重要。

インセンティブが何かを考え、価値を高められる場所に身をおこう。
それがお金から解放されるということ。

◆第5章 加速する人類の進化
ポスト資本主義と呼ばれるものに流れていく
価値があるがお金にならなかったものに資産が流れ
その成果が世界の常識を変えるきっかけになる。

教義が目的と合致すればそれがムーブメントとなり、国家を不要とすることもある。
お金はあくまでツールであり、感情を切り離して考えることが新しい経済へのヒントとなる。

◾️アクション

お金を考えずに、自分の価値を考えてみる。
どんな価値を増やしていきたいかを考えてみる。

◾️読みやすさ

★★

◾️ハッシュタグ

#お金2 .0
#メタップス
#佐藤 航陽
#価値主義
#自分の人生
#お金はツール
#世代間格差
#花咲るちあ

◾️メモ

<前編でも書きましたが再掲>
◆第2章 テクノロジーが変えるお金のカタチ
※あっちの人だけが知っていること、がなくなる。
※問屋的な存在は不要になり、ダイレクトにつながるように。
※問屋から個々のお店が力を持つようになる。
※国が、自治体が保証するものが、みんなが保証するようになってくる。
※C to C だったり、信頼が元になっているサービスでそれが政府でなく一私企業でもなく最終的には個人となる
※それを可能にするテクノロジーが必要でそうするとブロックチェーンのように自律分散型、みんながちゃんとしてることが前提となってくる
※ある特定の権利者がこうだー従えーという世界ではないと言うこと。
※ブロックチェーンを使って新しい通貨を作ることが一個人でも始めれる。

<ここから後編追加分です。>
◆第3章 価値主義とは何か?
※例えば地球環境によくなくてもその製造販売が促進されてしまう、こともある。
それに対して地球環境、社会としての評価を加えていくこと。が価値主義だと思う。

※ある程度の集団で個別最適化したルールをその上位レイヤーである集団でのルールに合わせる、整合性を持たせることをやるにはテクノロジーが必要ということと理解。市町村独自ルールを国のルールのベースにオーバーライドしていく、といってもそれは国はどこまで、市町村はどこからと役割を決めることでしかなかった。かつそれを法律で、紙をベースにした文書をもとにつくられたシステムで実施するため、硬直化しやすく、スピードも遅くなる。
例えばルールがある一定間隔:日や週で変わる、となったらその意思決定と周知展開においてテクノロジーは必須。

※googleの考え方に共鳴するのであればandroid,gmail,googlepayで生活し、Appleの考え方に共鳴するのであればiphoneを使ってapplewatchをつけて生活をする。そして使うスマホ決済は地域ペイ、または楽天ペイ、これは個人の選択による。そういったレイヤーで受益者側は個別に選択していくこと。提供者側はその仕組みを特定の範囲で提供していくことが可能となる。そういう社会になっていくと理解しました。

※上の理解は違うな。(でも書いておこう)
いずれも資本主義の中での話だな。そうではなく、さらにレイヤーの高い、資本主義で生きていくのか、それとは別の[価値主義の特定の価値]の中で生きていくのかの選択をしていくということ、さらにそういった資本主義とは別の主義で生活していく人が増え、やがて社会全体がそれが当たり前になることもあるのではないか、といっていると理解しました。

◆第4章 お金から解放される生き方
※世代の感覚、これ重要。今の40代(になったばかりですが)はその間にいる。
※価値を提供できる人が成功してきている。この事実があって価値主義化していく流れができてきているんだな。
※技術、ノウハウ、全部コモディティとするなら、何が自分にできるのか、考えて、その人なりのフィルターを通して出される表現(価値)が大切ってのは自然ですね。
※直近の対価としてのお金だけじゃない部分で選択していく、これこそお金からの開放なんでしょね。

◆第5章 加速する人類の進化
※確かに生まれた時からあるものに対して違和感を感じないのは息子や娘を見ていてそう思う。
スマホがある、youtubeがあることが当たり前の中で育つのと、
生まれた時にはなかったものを育っていく中で受け入れていくのとはかなり違った感覚なんだろな。

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