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第29話 嵐の3Q(第29節A東京vs宇都宮)

今回は先日行われた第29節 アルバルク東京vs宇都宮ブレックスの感想を書きます。

◇第29話 嵐の3Q

A東京は小酒部、ロシター、安藤、藤永、田中の5人を欠く8人ローテションという厳しい台所事情。
対する宇都宮は前節まで5試合コンディション不良でロスターを外れていたスコットが復帰。
両チーム対照的なロスター状況で試合は始まった。

序盤は宇都宮が先手を取り0-6のランでリードするが、A東京タイムアウト後からサイズ選手、コブス選手を中心に得点を重ね、インサイドを絞り、比江島選手のPnRに対してはハードショウでペイントへの侵入を阻止し、A東京3点リードで1Qを終える。

2Qに入ってからこのクオーターだけで5本のスリーを沈めるもA東京変則的なゾーンディフェンスに対応が出来ずミスによるターンオーバーが増え、流れが掴めないまま40-38A東京2点リードで折り返す。

後半出だしはA東京にミスが出るも宇都宮は得点に結びつける事が出来ず、2~3ポゼッション差でお互い我慢の時間が続く。

流れが変わり始めたのは3Q5:56。
宇都宮は渡邉選手、高島選手、ジェレット選手を投入。
エンドインバウンズのセットオフェンスを成功させ、フォトゥ選手のバスケットカウントで51-48の1ポゼッション差とする。
しかし、ここから宇都宮オフェンスが重くなり4Q8:42までの実に7分間無得点となった。この間でA東京10-0のランとなり13点のビハインドを負うこととなってしまう。
その後も宇都宮はビックランを作る事は出来ず81-67でアルバルク勝利となった。

◇悪夢の7分間

スラムダンク山王戦の後半冒頭を見ているような感覚になる時間帯だった。
A東京のディフェンスインテンシティがあがり宇都宮はガードからボールが離れなくなり、オフボールの動きもなくタフショットを打たされ続け、いい形でシュートを打ててもシュートが入らない悪循環となってしまった。
逆にこの時間帯A東京はファウルトラブルとなっているジェレット選手を狙い確実にファウルドローンなどで得点を重ねていった。

◇宇都宮の打開策は…

2Qに喜多川選手や遠藤選手がオフボールスクリーンを絡めた動きでフリーを作る動きのオフェンスが見られた。
宇都宮は基本的にハンドラーがPnRでズレを作り展開をするという攻撃パターンがメインとなっている。この時ハンドラー以外の人間がウォッチとなりボールが動きにくくなることが多い。
ハンドラーが居ない時間帯でもオフボールスクリーンでフリーを作り、人とボールを動かすオフェンスの組み立てを増やすことが出来れば、比江島選手が居ない時間帯でもオフェンスが組み立てれるのではないかと思う。

◇A東京のエナジー

前節まで3連敗、アクティブロスター8人という劣勢を極める状況の中、宇都宮から勝利をもぎ取れたのは宇都宮を超えるエナジーに他ならないと思う。
前提には日ごろの積み重ねがあっての話ではあるが、今節のA東京は選手、スタッフ、アルバルカーズが絶対に4連敗を阻止するという意気込みで、高エナジーをもってこの試合に挑んでいたと思う。

DNPの選手もベンチで仲間を鼓舞しつづけ本当にいい雰囲気だった。
プレーしている選手たちも集中力を切らすことなく40分間戦い抜いていた。
普段出場機会に恵まれていない平岩選手もミスは多かったものの、宇都宮の外国籍選手に対して体を張り、任された仕事を遂行していたと思う。

各々が高いエナジーでエクスキューションしたA東京が勝つべくして勝った1戦だったと感じた。

◇最後に

今シーズンのCS出場はほぼ可能性が無くなってしまったが、それでもブレックスらしいバスケが見たくて私を含めて会場に足を運ぶお客さんはたくさんいると思う。残りの12試合も選手、コーチ、スタッフ、ファンすべてがやるべき事をやって2022-23シーズンを終えたいと思った。

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