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「note寄席」に行ってきました

 連休明けの平日夜。11/5(火)に、「note寄席~シブラク出張所~」に行ってきました!                           
 初心者でも楽しめることをウリにした落語会「渋谷らくご(通称シブラク)」と、noteとのコラボ企画の落語会です。

 今回出演されたのは、立川談吉さん 、玉川太福さん、古今亭志ん五師匠。
 芸人の、サンキュータツオさんによる解説もあり面白い会でした。
 演目はこんな感じ。

 演目についての解説もありました。
「教えられた言葉をそのまま繰り返すのは滑稽に思えるけど、江戸時代は今とは識字率も全然違う。そういう人も多かったのだろう」
「『牛を褒める』というのは、現代でいうと、車を褒めるようなイメージ。『プリウス買ったんですね。カッコいいっすね』という感じ。実際、牛は移動に使われていた」
「浪曲は、節をつけて歌いあげるように朗読する物語。落語よりも馴染みがない人が多いかも。話がいいところで終わってしまうものが多いのも特徴」
「江戸時代の吉原は、現代のキャバクラや風俗とは少し違う。お金を持っていけば誰でもすぐに遊べる、というものではなかった
などなど……。
 江戸時代の価値観に近づき、世界観にさらなる奥行きを感じることができた気がしました。

 学生のときはたびたび観にいっていた落語も、社会人になってからは頻度は減ってしまいました。生で落語を聴いたのは5ヶ月ぶりくらいかも......。(浪曲に至っては、2013年に神楽坂での「毘沙門寄席」で聴いて以来な気がする)


 私は大学4回生の頃、大学の落語研究会の寄席を中心に、よく落語を観に行ってました。
 当時私は文芸サークルに所属しており、大倉崇裕「オチケン!」、田中啓文「笑酔亭梅寿謎解噺」などの落語モチーフのミステリー小説を読むようになったことが、落語に興味を持ったきっかけです。
 そして4回生の6月、実際に落語研究会の寄席に行ったことを皮切りに、落語そのものにもどんどん興味を持つようになりました。
 落語では、噺そのものに入る前の小話「まくら」というものがあります。これによって演者さんのリアルな生活や価値観がわかり、そこが普通の演劇とは大きく違って面白さを感じたかな。
 やがて私も落語ミステリーを書いてみたくなり、一度、落語研究会に取材をさせてもらったこともあります。(途中まで書いたままにしてしまったので、いつかきちんと書き上げたい……)
 今でも仲良くさせてもらっている、落語研究会の友人も何人もいます。
(そして、私もいつか落語をやってみたいな、新作落語を書いてみたいな、と密かにずっと思っていたりします……!)


 最近SNSでは、少年漫画に見られる女性差別的な描写についての議論が活発になっています。
 落語に関しても、現代の価値観にどこまで配慮して演じるべきか・どのように折り合いをつけていくかということは、個人的にはずっと気になっているテーマではあります。
 たしか、落語とジェンダーに関しては先行研究があったはず。まずはそちらを追ってみようかしら......。

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