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「下巻」レイダリオの書籍(巨大債務を理解する)を参考に好景気から不況までの景気サイクルをまとめてみた。


 
レイダリオの本書では景気サイクルについて以下のようき記載されています。
サイクル初期→バブル→ピーク→不況→デレバレッジ→平常化です。順番に景気サイクルが移動し、循環していくと記載されています。前回、中巻ではサイクル初期、バブル、ピークについて説明したので今回は不況、デレバレッジ、平常化について説明します。

景気サイクルを知る事は非常に重要でこれを知らないと攻めの投資をすべきか?守りの投資をする時期なのかわからない弊害や暴落前の下落を買いの好機だと思い購入に走りお亡くなりになるということが起きます。そういったミス未然に防ぐ情報としては今回のnoteは重要だと思います。
 
では本題に入って行こうと思います。
 
■不況
1930年代はドルの金連動を維持する為に、利下げが遅れた事により過ちを犯したので
不況になるとFRBは迅速に利下げを行います。
しかしFRBが緩やかでなく迅速に利下げを行う時はもう手遅れの状態だと基本的に思ってください。0.5%の緊急利下げを行った場合、市場に不安が広がり株価は下落します。
 
不況が始まると債務不履行と債務再編がおこなわれ雪だるま式に様々な当事者に打撃を与えてきます。
その中でも大きく打撃を受けるのが銀行などです。
不況時時は債務の死のスパイラルが起きます。
預金者は銀行からお金を引き出し、企業はお金を必要とするからです。
 
債務者はお金を返す義務、があるので彼らの所得にも影響を及ぼします。
 
投資家はより完全な資産を求め、株式ではなく現金や国債に資産の移動を始めます。
 
結果的に債務不履行が雪だるま式に襲ってくることになります。人々はモノやサービス、投資産への需要を低下させ、上巻で説明したように現金王様になります。
そして投資家は富の喪失を経験します。
 
■美しいデレバレッジ期
美しいデレバレッジの時期は不況が起き、救済のため、FRBが金融緩和を行い、状況が改善してきた時期になります。
 
景気刺激策は基本的に三つあり通貨の切り下げ、紙幣印刷、債務の貨幣化
があります。
緩和政策は不況による大きな衝撃を軽減し、債務返済の負担を縮小し、許容範囲のインフレと経済成長をもたらします。
通貨の切り下げ、紙幣印刷、債務の貨幣化
の金融政策の手段がバランスを取って作用した時に起こるのが美しいデレバレッジです。
そして最終的には金融緩和を行い紙幣印刷でお金をバラマキます。
なぜなら過去行った、政策で緊収縮財政は効用よりも打撃の方が大きく、大規模な債務再編は富をあまりにも早く消滅してしまう。富ある者から貧しい者への富の移転は革命なしに十分な規模で起こすことはできないからです。
 
つまり最終的には金融緩和をで紙幣印刷をするしか現在は不況を救う方法はないのです。
 
中央銀行による緩和政策でのデメリットは資産の低下が底を付き上昇していきますが通貨自体は金融緩和によりマネーが溢れるので信用は低下していきます。
 
美しいデレバレッジ期を起こすにはインフレとデフレが均等になることが大事で以下三つの事が重要になる。
①紙幣印刷をし過ぎると醜いインフレ下のデレバレッジになる。
②デフレ下の信用市場の崩壊をなくすこと
③取り付け騒ぎにならない程度に債務返済の負担を軽減する事で名目経済成長を名目金利よりも引き上げる事が必要なる。
 
しかし政府が不適切な政策した場合は個人的にはまだ投資するべきではないと思います。不適切な政策とは以下になります。
①貨幣のスタートがもたつく。
②資産購入ペースが少なすぎ、対象もリスク資産より現金に類にした金融商品が中心の為、資産購入は資産効果を産まない。
③中央銀行の経済刺激策は緊縮財政によって妨害を受ける。
④過剰な債務を抱えた金融機関システム上重要でないにもかかわらず保護され、ゾンビ銀行を増やし、社会不安をます。
⑤政策当局が通過への信頼失墜を許容し、過剰な紙幣印刷を実施すると醜いインフレ下の不況を起きる。
 
■平常化
最終的には金融システムは正常化する。「美しいデレバレッジ」最中でも経済活動の回復と資産の形成には時間がかかる。経済活動の以前のピーク時の水準に達するのは通常5年~10年かかるゆえに失われた10年など呼ばれる。
 
以上でレイダリオの債務危機を理解するの解説を終わります。書籍ではこの後、過去の債務危機の歴史が沢山乗っています。米国の時系列を収集している私としてはとても価値がある書籍だと思います。
2024年の相場を見る限り現在はピーク期の初期のように思えます。
その理由としては高金利の中、AIブームという事で一部の銘柄のみ上昇しています。しかしその裏では商業用不動産ローンや銀行の債務が積み重なっているからです。
3月8日に発表された雇用統計ではパートタイムが多く、残業時間は少ない。つまり労働力をそこまで必要とされていないという結果になっています。
経済の崩壊はもう少し先で年内は崩壊しない可能性が高いと見ています。しかし経済の崩壊は必ず来ます。
私達投資家が今やってはいけない事は、人気のAI銘柄の下落を割安だと感じ買い増して失敗する事です。
投資タイミングをはずせば利益は泡のように消えてなくなるので注意が必要です。
現在のAIは本当のような嘘をつく情報を発信し、まだ完全でないことから半導体の供給過剰になれば、終わると思っています。
 
またビットコインは急上昇していますが手を出してはいけません。不況が来れば、多くの人はリスク資産から現金に変えようとします。
リスク資産から売られていくので下落したらすぐに切り、次の好機を待つのが賢明だと思います。
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ありがとうございました。

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