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一宿一飯。



「人生を学んでいます」と以前の記事で書きましたが、今またそう感じています。



できればずっと繋がっていたいと思う出会いがありました。

『高先生』というガン治療が専門の内科のお医者さんで、僕は今、高先生のご自宅に居候しています。笑

先生は日本で生まれ育ち人生の50年間はアメリカで過ごされた方です。日本に戻って来てからは各地の病院で患者さんを見られながらも、元プロのバイオリニストだったり楽団を取りまとめカーネギーホールで公演をしたり、書道もできたり芸術にも造詣が深くその他にも色々できすぎてしまう、まあもういわゆる、スーパーマンです 笑

僕とは生まれも時代も境遇もスペックも全く違うのですが、勝手に共通項を見出して親近感を持っております。



先生は僕に色んな話を聞かせて下さいます。


医療の話、民族の話、家族や家の話

映画の話、音楽の話、小説の話、趣味の話

今の葛藤、過去の歴史、哲学の話

他愛のない話


そして「人間」について。


正直、情報量が多すぎてまとめることなんて不可能で、そして僕自身も消化しきれていないんです。だけど、話してくれた内容に何だかすっごい大切なものがぎゅぎゅっと詰まってて、これを何とか自分の体に擦り込んでおきたいってと思うんです。


おかしいな。


僕は今スポンジボブくらい何でも吸収するのに、与えられる水が多すぎてびしゃびしゃになってて、全然自分の吸着面積が足りていない事にスポンジボブくらいびっくりした顔をしてます。


めっちゃ喜んどるな 笑



はい。喜びはあります。あと、先生と話しているとすごく楽しいです。

昨日は餃子を焼いてくれたり、先生のお気に入りのイタリアンカフェレストランに連れて行ってくれたり、今日も僕が帰ってきたらご飯を作って待っていて下さいました。


先生はカッコ良くて、知的でユーモラスで、お洒落で、優しくて、厳しくて
笑顔が最高にキュートな方です。

初対面でこんなにも居心地がいい方はなかなかないです。

レストランに出かける時、

「寒いだろう。これ着なさいと言って」セーターを出してくれました。

実は私メリノウールっていう最強に暖かいインナーを着ていたので全然寒くはなかったんだけど、なんだか嬉しくなって着させてもらいました。



高先生と


息子になった気分です。



年の差、40ですよ。
信じられないくらい若いですよね。




僕もこんなおじさんになりたいです。

そして、僕がおじいちゃんになった時に若者が尋ねてきたら

寒いだろう。これ着なさい。といってセーターを出してやりたいと思うのです。




先生が作ってくれた自称生姜焼き。
肉が僕が知っている生姜焼きのそれとはちょっと違うけど 笑
レストランのほほ肉シチューのパスタ


レストランのご飯はほっぺが落ちちゃうくらいに美味しかったです。

先生が作ってくれる料理は僕には特別な味がしてとっても心が満たされます。



昨夜も今夜も。

二人でワインを飲みながらずっと話しています。

考えてみたら、二日間で15時間も話しています 笑






見知らぬ男を「好きなだけいていいからね」と泊めてくださったり

美味しいご飯を食べさせてくださったり


『一宿一飯』の恩義という言葉があります。

旅の途中、一晩泊めてもらったり、食事を恵んでもらったりして、他人の世話になること。またはちょっとした恩義でも決して忘れてはならないこと。だそうです。

僕は割と図々しいところもありますが、こういう一宿一飯の恩義を大切に思うタイプの人間です。必ずお返しをしに帰って来たいと思うのです。



ベッドにはパジャマまで用意して下さっていて、一応ジャージとか持ってきてるけど、何だか可愛いパジャマだったのでこれ着て寝ています 笑



明日はまたとっておきの話を聞かせてもらえるということで

めちゃめちゃ期待してます!とプレッシャーをかけて、おやすみしました。

楽しみです。








P.S.
今日も星が出ていたので、ちょろっと撮って来ました。

昨日より上手く撮れた気がします。

船が海に出ているんだと思いますが、それが不思議な色合いの演出をしてくれていますね。


都会ではこんな星空見たことがないです。

僕の地元ですらこんなの見たことない。



どちらの写真も、携帯とかだと小さくしか見れないですが
大きな写真で見るとなかなかの迫力なのです。

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